2011.9.22(2011.10.22 komoriharuka)

無事に仕事をおえた
手伝っていた展覧会のオープニングはたくさんの関係者が集まっていて
なんだか居心地が悪かった
私が東北で出会った美術関係の方とは雰囲気が全然違う
あんまりこういうのには慣れないなー
無事にオープンしてよかったなという嬉しい気持ちはもちろんあるけど
はやく東北に行きたいなと思ってしまった
当たり前だけれど、ここではもう震災のことなど話にないし
外国の方もたくさん来ていたけれど、もうみんな震災のことは
忘れちゃってるんじゃないかと思うぐらい、何もない感じだった
東京では日常の中で震災に関することとつながる要素はほぼないなと思う
個人レベルではもちろんみんなあると思うけど

帰る間際に仕事でいつもお世話になっている方が声をかけてくれた
「小森さん、東北気をつけてね」
ありがとうございます、といって去ろうとすると
八戸にいったかどうかを聞かれた
いきましたよというと、その方は八戸出身だと言う
ずっと仕事が忙しくて、まだ一度も帰ってないそうだ
八戸がどうなっているかも、友達が無事なのかもわからないと言っていた
色々と考えてしまったけど、
私が見てきた八戸とその方が見る八戸はきっと違うだろうから
あまり何も伝えないまま、さよならをした
その方が八戸に帰ったらまた話をしたいなと思う

急いで夜行バスへ
慌て過ぎてイヤホンのコードがポケットからぶら下がったままだった
踏んづけそうになるとき、おじいさんがひもでてるよ、と笑いながら話しかけてくれた
その方はご夫婦でバスにのるところだった
バスはすごく混んでいたけれど、仙台、福島行きのバスの中で
福島で降りるのはそのご夫婦だけだった
お二人はこのお休みに東京観光に出てきたようだった
台風で大変だったから家が心配だとおっしゃっていた
お二人ともすごくすてきなご夫婦だった
見ているだけでこっちが幸せになるぐらい
東京は人が多くて大変じゃなかったですか、とお話をした
だいじょうぶよ、と笑っていた
若者ばかりの安い夜行バスだったけれど
お二人は特に居心地の悪い様子もなく、仲良さそうに座っていた

サービスエリアで瀬尾が前に飲んでいたレモン牛乳を発見
すごくまずそうだったけど買おうかどうしようか悩んだあげく
となりにいた人がおいしくなさそーといって話していて
結局買うのはやめた
瀬尾はよく飲んだなと思う
なんだかんだ東京はあっという間だった
ただ疲れてしまったという感じで終わってしまった
あと少しの時間でまわらなければいけない場所がたくさんある
そのことを考えていたら仙台についた

どうしようもなく眠かったので駅のベンチで寝ることにした

 

 9.22(10.22)