小森+瀬尾個展「あたらしい地面/地底のうたを聴く」

Project:02 小森はるか+瀬尾夏美

「あたらしい地面/地底のうたを聴く」

 

会期:2015 年 7 月 10 日(金)-8 月 12 日(水)

開廊時間:12:00-19:00 (日、月、祝休廊)

場所:ギャラリー・ハシモト

〒103-0004東京都中央区東日本橋3-5-5 矢部ビル2F

 

お問い合わせ先:ギャラリー・ハシモト

info@galleryhashimoto.jp / 03-5641-6440 (担当:金森)

HP: http://galleryhashimoto.jp/

Facebook: www.facebook.com/hashimotoartoffice

TWITTER: http://twitter.com/GH_Hashimoto

 


イベント

参加費:500円(1drink)※8/8のみ参加費1000円(1drink)
→各回定員30名
→申込み方法:件名に「○月○日イベント参加希望」と明記の上
お名前、参加人数、電話番号をinfo@galleryhashimoto.jpにお送りください。FBでは申込みを受け付けていません。

オープニングレセプション

2015 年 7 月 10 日(金)18:00~21:00

※18:00~19:00 小森・瀬尾によるプレゼン、19:00~21:00 レセプション     ※映像作品を含む展示となります。会場が狭くなりますことご了承願います。

 

トーク:小森はるか+瀬尾夏美 × 濱口竜介

司会進行:細谷修平

2015 年 7 月 18 日(土)19:30~

hamaguchi-po 濱口竜介 HAMAGUCHI Ryusuke

映画監督。1978 年、神奈川県生まれ。『PASSION』が国内外の映画祭で高い評価を得る。その後も震災後の 東北に取材した「東北記録映画三部作」(2011-2013/共同監督:酒井耕)や、染谷将太を主演に迎えた『不気味なものの肌に触れる』など地域やジャンルをまたいだ精力的な制作活動を続けている。現在は活動拠点を神戸に移して新作を制作中。

 

プレゼンテーション :

小森はるか+瀬尾夏美 ファシリテーター : 趙純恵

2015 年 7 月 25 日(土)19:30~

cho-po趙純恵 CHOSunhe

1986 年東京生まれ。東京藝術大学美術研究科先端芸術表現専攻修了。東アジアの近現代美術史を軸に、ポストコロニアル・ディアスポラアートのリサーチを進めながら、アジアのアートにおけるオルタナティブな歴史の再定義を念頭に、展覧会企画、プロジェクトコーディネーター、翻訳など幅広く活動している。現在、東京とソウルを拠点に活動中。

 

トーク:小森はるか+瀬尾夏美 × 高山明

司会進行:趙純恵

2015 年 8月 1 日(土)19:30~

takayama-po高山 明 TAKAYAMA Akira

1969 年生まれ。2002 年、Port B を結成。既存の演劇の枠組を超えた作品郡を発表。観客論を軸に据え、 現実の都市や社会に「演劇=客席」を拡張していく手法により、演劇のアーキテクチャを更新し、社会のなかに新たなプラットフォーム=「劇場 2.0」を作ることを試みている。2013 年にはシンクタンク Port 観光リ サーチセンターを設立。観光、建築、様々なメディア、異分野とのコラボレーションに活動の領域を拡げ、 演劇的発想・思考によって様々なジャンルでの可能性の開拓に取り組んでいる。

 

イベント:小森はるか+瀬尾夏美 × 多田淳之介

2015 年 8月 8日(土)19:30~

tada-po多田淳之介 TADA Junnosuke

1976 年生まれ。東京デスロック主宰、演出家。古典から現代戯曲、パフォーマンス作品まで幅広く創 作。俳優の身体、観客、時間をも含めたその場での現象をフォーカスした演出が特徴。韓国、フラン スでの公演、共同製作など国内外問わず活動。2010 年 4 月に富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ の芸術監督に就任。2013年12月に日韓共同製作作品『가모메 カルメギ』に於いて韓国で最も権威のある東亜演劇賞演出賞を外国人として初受賞。

 


ギャラリー・ハシモト 紹介文より

2011年3月11日、東日本大震災、あの日を境に様々なことが変わっていったように思う。4年という月日が流れ、何が変わり何が変わっていないのか、彼女たちの作品、活動を通してそれぞれに考えるきっかけとしてもらえればと思っている。

大津波が襲った岩手県陸前高田市、15mを越えた津波は街を飲み込みその風景は変わってしまった。高田松原と呼ばれた7万本もあった松の防風林は1本を残して流され、海水浴客で賑わった砂浜はもうない。3.11以降、多くのアーティストが「表現とは何か」「作家として、一個人として何ができるのか」そのような問いを自らに投げかけたことは言うまでもない。誰もが当事者であったが、当時の“反応”は今はもう多くが薄れている。

その中で変わらずに土地に向かいあっている作家が、小森と瀬尾なのだと思う。「土地の話を聞き、風景の変化を見続けて、移り変わりを感じられるような身体をつくることがまず大事だと思ったんです。」そう言って2012年から陸前高田に住まいを移し、話を聞き、言葉を記録し、繰り返し町を歩き、絵や映像に留めている。小森と瀬尾は、伝えるために表現が必要だと考える。そして、その表現は「震災」という枠を越えて、共有できるものを生み出すことが可能なのではないか、と。もし“明るい未来”というものがあるのなら、私たちは出来事を認識し、改めて考える必要があるのだと思う。

今回の展覧会では、小森はるか+瀬尾夏美の新作の映像作品1点、これまで制作してきた作品を東京では初めてとなる個展形式で発表します。毎土曜日(11日を除く)には、トークゲスト、ファシリテーター、演出家を迎えイベントを行います。聞くこと、話すことはセットだと話す彼女たちに耳を傾け、声を届けてもらえたら幸いです。

(企画担当:金森千紘)