いわき市立美術館が1991年より開催している「ニューアートシーン・イン・いわき」は、地域にゆかりのある現代作家を紹介する展覧会シリーズ。
50回を迎える企画展に小森+瀬尾が参加します。
『11歳だったわたしは-いわき編』など、ワークショップ参加者とともにいわき市で制作した展示も行います。
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コレクション・ハイライト+ コレクション・リレーションズ 2023-II
会期:2024年11月2日(土)-12月15日(日)
会場:いわき市立美術館 1階ロビー
開館時間:9:30-17:00(最終入場16:30)
休館日:月曜日・11月5日(火)※11月4日(月・祝)は開館
入場無料
公式HP:https://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1725425358943/index.html
助成:公益財団法人朝日新聞文化財団、公益財団法人野村財団
本展では第1室から第3室にかけて、当館コレクションの特質に親しんでいただくとともに、関連するテーマに沿った展示をあわせて紹介します。第4室は「コいわき市立美術館が1991年より開催している「ニューアートシーン・イン・いわき」は、地域にゆかりのある現代作家を紹介する展覧会シリーズです。50回目を迎える今回は、アートユニット「小森はるか+瀬尾夏美」を取り上げます。映像作家の小森はるかと、画家で作家の瀬尾夏美は、東日本大震災を受けてボランティア活動で東北を訪れたことを機に活動を開始。以降、岩手県陸前高田市や宮城県伊具郡丸森町など東北を中心に、東日本大震災や令和元年東日本台風といった災害に見舞われた地域で、人々の語りと風景の記録を行い、対話の場を生み出す作品を制作・発表してきました。
このたび、東日本大震災と原発事故による被災を経験し、2019年と2023年に台風による深刻な被害に見舞われたここ、いわき市で、ユニットの個展を開催します。災禍の継承についての対話を重ね、記録してきた声を届けるとともに、いわきでの新たなリサーチ、ワークショップ、展示を通して、多様な背景を持った鑑賞者、参加者が、互いの語りに耳を傾け合い、相互理解を深めていくための契機を社会の中に創り出すことを目指します。
小森はるか+瀬尾夏美
小森はるか(映像作家/1989年生まれ)と瀬尾夏美(画家、作家/1988年生まれ)によるアートユニット。2011年3月、ともに東北沿岸へボランティアに行ったことをきっかけに活動開始。2012年より3年間、陸前高田市に暮らしながら制作に取り組む。2015年、土地と協働しながら記録をつくる組織、一般社団法人NOOKを設立し、仙台に拠点を移す。現在も、風景と人びとのことばの記録を軸に制作と発表を続けながら、対話の場づくりを行っている。おもな展覧会に「記録と想起-イメージの家を歩く-」せんだいメディアテーク/仙台(2014)、「第12回恵比寿映像祭」東京都写真美術館/東京(2020)、「3.11とアーティスト 10年目の想像」(2021)など。上映作品に「二重のまち/交代地のうたを編む」。巡回展「波のした、土のうえ」は、陸前高田など全国10カ所で開催。
【関連イベント】
アーティストトーク 小森はるか+瀬尾夏美
2024年11月2日(土)14:00〜15:00(12:45開場)
会場:いわき市立美術館 1階ロビー(申込不要、参加費無料)
『11歳だったわたしは いわき編』ワークショップ報告会
2024年12月15日(日)10:00〜12:00
会場:いわき市立美術館 3階 セミナー室
(定員40名、申込不要)
展覧会に先立ち、7月~10月にかけて行われた『11歳だったわたしは いわき編』ワークショップ。
https://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1716364384989/index.html
参加者がいわきに暮らす人びとにインタビューと映像撮影を行い、小森と瀬尾に助言を受けながら
インタビュー映像の編集と聞き書きの文章を制作します。
それらは会期中に展示のなかで紹介される予定です。
展覧会最終日である12月15日に、映像の上映と、ワークショップ参加者自ら聞き書きの文章の発表を行い、
ワークショップの活動内容やその成果を共有する報告会を開催します。
いわき市立美術館×いわき芸術文化交流館アリオス連携事業
『二重のまち/交代地のうたを編む』上映会+アフタートーク
2024年12月15日(日)13:30〜16:00
上映作品:『二重のまち/交代地のうたを編む』2019年/79分/日本
会場:いわき文化芸術交流館アリオス 小劇場
登壇:小森はるか、瀬尾夏美
定員100名程度
申込:11月9日から、アリオスチケットセンター(電話:0246-22-5800)でお申込みください。