巡回展「波のした、土のうえ」in 陸前高田

 

小森はるか+瀬尾夏美

巡回展 波のした、土のうえ in 陸前高田

Komori Haruka + Seo Natsumi

Traveling Exhibition
’’under the wave, on the ground’’ in Rikuzentakata

 

会期:2015年4月25日(土)- 5月5日(火・祝)

※4/29(水)は定休日のためお休みします。

時間:10:00 – 19:00 ※最終日は17:00まで

会場:喫茶 風(ぷねうま)2F

住所:岩手県 陸前高田市 高田町字飯森場1-3

会場ウェブサイト:http://www.ne.jp/asahi/rikutaka/puneuma/index.html

問い合わせ先:komori.seo@gmail.com

入場料:無料

特典:来場された方は喫茶ぷねうまのケーキセットが100円引きになります。

巡回展サイト:http://komori-seo.main.jp/namitsuchi (準備中)
波のした土のうえチラシ

チラシをダウンロードする

 

 


企画:小森はるか、瀬尾夏美

デザイン:浅田大輔

展示設営:酒井耕

助成:公益財団法人朝日新聞文化財団

協力:趙純恵、一般社団法人NOOK、せんだいメディアテーク3がつ11にちをわすれないためにセンター、てつがくカフェ@せんだい

感謝:阿部裕美さん、鈴木正春さん、紺野勝代さん、陸前高田のちっちゃな花菜(はな)畑のみなさま、喫茶風(ぷねうま)、陸前高田災害FM、佐々木農機、食堂かもん、大坂写真館、佐藤たね屋、陸前高田のみなさま、住田町のみなさま

 

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巡回展「波のした、土のうえ」概要

大津波から丸4年とすこし。それぞれにとっての4年間があったと思います。津波に洗われた東北の沿岸部にも、東京にも関西にも九州にも、どこに暮らす人びとにも、それは同じようにあったでしょう。

私たちは東京の大学院生だった2011年4月に初めて東北の沿岸部を訪れ、地域の人たちに助けられていく体験を通して、「ここに生きている人たちの声を誰かに届けたい」と考えるようになりました。そこで、時間や距離を越えて声を届ける方法として、「記録」に向き合い始めます。 2012年春には岩手県の沿岸に位置する陸前高田市に拠点を移し、その土地のなかで暮らすことを選びました。

私たちはただただ、日々変わっていく風景を目の当たりにしながら、陸前高田の人びとに話を聞かせてもらいながら、4年間の移り変わりの傍らに身を置き続けました。私たちの作品は、この土地と、この土地に生きる人びとの声を拾おうとする一連の行為の集積と言えるかもしれません。同時にそれらが土地の記録の一部となり、声を届ける媒体になろうとする「表現」のひとつの形になるように、と考えています。

本巡回展は2014年冬に発表した「波のした、土のうえ」という作品群の展示を軸とするとともに、訪れる各地で出会う人びととの対話を目的としています。大津波に洗われた陸前高田に経過した4年の時間と同じように、他の土地に流れた時間もまた、あの時誰かが予想したどれとも違うものであったでしょう。声を届けながら、声をあつめていく。巡回の過程を通して、私たちの作品はより多面的なものに変化していくだろうと考えます。

大津波から5年目のある日に、作品を通して、あなたと出会えたら幸いです。

 

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会期中イベント

オープニングパーティ+ギャラリーツアー

2015年4月25日(土)17:00 – 20:00

1Fにて飲み物、軽食をご用意しております。

18:00- ギャラリーツアーでは、小森と瀬尾が作品の解説などを行います。

 

トークイベント「小森はるか+瀬尾夏実に聞きたいいくつかのこと」

2015年5月1日(金)18:30 – 20:30

ファシリテーター:趙純恵さん

小森はるかと瀬尾夏美のいままでの活動や、これまで感じたことなどをお話します。ご来場のみなさんとのディスカッションのお時間もございます。

趙純恵|キュレーター。1986年東京生まれ。

東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了。戦後の東アジア美術を調査しながら、美術が持つ歴史性・政治性を考える勉強会や展覧会を企画している。

 

シネマてつがくカフェ「波のした、土のうえ」

2015年5月2日(土)14:00 – 17:00

ファシリテーター:西村高宏さん、近田真美子さん

小森+瀬尾作品「波のした、土のうえ」をみなさんとともに鑑賞したあと、対話の場・シネマてつがくカフェを開きます。どうぞお気軽にご参加ください。休憩時にはお飲物とお菓子をご用意しております。

入場料:300円

てつがくカフェとは?

てつがくカフェは、わたしたちが通常当たり前だと思っている事柄からいったん身を引き離し、「そもそもそれって何なのか」といった問いを投げかけ、ゆっくりお茶を飲みながら「対話」をとおして自分自身の考えを逞しくすることの難しさや楽しさを体験していただこうとするものです。

 てつがくカフェ@せんだい http://tetsugaku.masa-mune.jp/
考えるテーブルてつがくカフェ  http://table.smt.jp/?p=4097

西村高宏|てつがくカフェ@せんだい、Cafe Philo(カフェフィロ)、東北文化学園大学 医療福祉学部 教授(専門分野:臨床哲学)

近田真美子|てつがくカフェ@せんだい、東日本大震災を〈考える〉ナースの会、東北福祉大学 健康科学部 講師(専門分野:精神看護学)

 

ギャラリーツアー

2015年5月5日(火)14:00 –

小森と瀬尾が作品の解説などを行います。

 


 小森はるか+瀬尾夏美 Komori Haruka + Seo Natsumi

2012年4月に岩手県気仙郡住田町へ移住。沿岸の陸前高田市を中心に、移り変わる風景や人びとのことばの記録を続けている。また、記録を未来や遠くの人に受け渡すための表現について考えながら、多様なアート表現をつくり出している。

ウェブサイト:http://komori-seo.main.jp/

 

小森はるか|映像作家。

1989年静岡県生まれ。東京芸術大学美術学部先端芸術表現科卒業 同大学院修士課程修了。2013年-2014年は高田町の食堂かもんで働いていました。

 

瀬尾夏美|画家、作家。

1988年東京生まれ。東京芸術大学美術学部先端芸術表現科卒業 同大学院修士課程油画専攻修了。2012-2014年度は高田町の大坂写真館にてカメラマン、編集者として働いていました。

 

小森はるか+瀬尾夏美 活動歴

「つくることが生きること」3331 Arts Chiyoda/東京(2012)

「3.11とアーティスト|進行形の記録」水戸芸術館/茨城(2012)

「陸前高田未来作戦会議」陸前高田市内/岩手(2012より)

「まなざしの先に」川口市メディアセブン/埼玉(2013)

「Art Action UK Residency Program」Husk Gallery/ロンドン(2014)

「震災と表現. BOX ART 共有するためのメタファー」リアス・アーク美術館/気仙沼(2014)

「DeptfordX」St Paul’s Church/ロンドン (2014)

「記録と想起-イメージの家を歩く-」せんだいメディアテーク/仙台(2014)

「けせん、たいわ、つむぎ」陸前高田市内/岩手(2014より)

「レコーディングインプログレス」せんだいメディアテーク/仙台(2015)

「Those who go east」white conduit projects/ロンドン(2015)

「Sharing as Caring 4」Heidelberger Kunstverein/ハイデルベルク・ドイツ(2015)