展覧会「ことばのいばしょ」

会期:2020年8月22日(土)〜9月22日(祝)※休館日9月9日(水)
時間:11:00~19:00
会場:札幌文化芸術交流センターSCARTS
(札幌市中央区北1条西1丁目 札幌市民交流プラザ1・2F)
入場無料
webサイト https://sapporo-community-plaza.jp/event_placesofwords.html

<展覧会概要>
「ことばのいばしょ」は、人と人とのコミュニケーションの最も基本的な手段である「言葉」を作品のモティーフや手法とした同時代の表現を紹介する展覧会です。
今日、SNS等の普及により、個人の言葉が容易に、瞬間的に、大量に、パブリックな空間に発信されるようになりました。物理的な距離に捉われる必要がなくなり、コミュニケーションの回路は拡がった一方、次々とタイムラインに放たれ、反射的にキャッチされる言葉は、しばしばディスコミュニケーションの引き金ともなっています。
本展では、「言葉」に対する鋭敏な感覚を持った作家たちに依頼し、他者を理解するための技術である言葉が、その本来の、或いはあたらしい力を発揮する「居場所」としての作品を提示します。言葉ひとつひとつの密度、それを発した人の体温、紡がれた時間を反芻するような鑑賞体験が、私たちをとりまく世界や、それぞれの生を営む人びとへの想像力につながることを願っています。

<参加作家>
折笠良、小森はるか+瀬尾夏美(8/22-9/22)
言葉の版画、本の森:初谷むい×風間雄飛、文月悠光×土岐美紗貴、三角みづ紀×大泉力也、山田航×松浦進(9/4-9/22)

<関連イベント>
8/22(土)
14:00~15:30 参加型パフォーマンス/環ROY – Fine Game
17:00〜19:00 折笠良 アーティストトーク

8/23(日)14:00〜15:30
小森はるか+瀬尾夏美 アーティストトーク&ミニワークショップ
2人のこれまでの活動や、今回の展覧会に向けて考えたことなどについてのトークとともに、
参加者がコロナ禍という状況下での自身の感情や思考を振り返り、
参加者同士でシェアする、対話のワークショップを行います。

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<展示作品>
「みえる世界がちいさくなった」2020年
小森はるか+瀬尾夏美

2019年、“震災後、オリンピック前”の東京で暮らす3人の若者の関心事である“震災” “家” “友だち”を
テーマにした映像やテキスト、コロナ禍における彼らの現在を捉えた新作映像とともに、
瀬尾がコロナ禍の日々の感触を記録したテキストとドローイングを紹介します。
また、緊急事態のなかで私たちは何に気づいたのか、
コロナウイルスとともにある暮らしとはどういうものかを考える場を設えます。

<制作協力>
リサーチャー:太田 遥、小林功弥、安富 奏
撮影協力:小屋竜平、平野太基、(公財)せたがや文化財団 生活工房
コロなか文庫選書:前野久美子(book cafe 火星の庭)
年表作成協力:天野典子、佐藤友理、高橋梨佳、細萱航平
年表デザイン:佐藤 豊
展示什器設計・制作:建築ダウナーズ
      (菊池聡太朗、白鳥大樹、千葉 大、吉川尚哉)

感謝:中根木乃花、秋山千沙都、安富家のみなさん、太田春輝、創士、中島聡士
小野寺里穂、石津那帆、岡田勇人、平野太基、安藤 唯、山本美加、吉立開途、砂連尾 理
前野健一、book cafe 火星の庭、スタジオ開墾

(敬称略、順不同)