投稿者「komoriharuka」のアーカイブ

記述の技術 Art of Description

会期: 2016.5.21(土)~6.12(日)
時間: 平日 13:00~20:00/土日祝 12:30~20:00 *会期中無休
会場: ARTZONE

企画: 京都造形芸術大学プロデュース学科
http://artzone.jp/?p=2475

アクセス

ARTZONE(アートゾーン)
〒604 8031 京都市中京区 河原町三条下ル一筋目東入ル大黒町44 VOXビル1・2F
Telephone: 075 212 9676 E-Mail: info@artzone.jp
電車: 京阪電車「三条駅」または地下鉄「京都市役所前駅」から徒歩5分 阪急電鉄「河原町駅」から徒歩10分
バス: 市バス3・5系統「河原町三条」から徒歩1分
※駐車場・駐輪場はございませんので、上記の公共交通機関などをご利用ください。

出品作家
小森はるか+瀬尾夏美、佐々木友輔、髙橋耕平

企画
林田新(京都造形芸術大学専任講師)、櫻井拓(編集者)

展覧会スタッフ
山崎秀隆、市下純子、島田真親(アートプロデュース学科3回生)
河野彩子、呉屋直、齋藤智美、森脇盟子、山崎汐莉香(同学科2回生)

関連イベント
◎アーティストトーク

日時:5月21日(土)18:00〜20:00

場所:MEDIA SHOP

入場料:500円(京都造形芸術大学の生徒は学生証提示で無料)

 


「遠い火|山の終戦」によせて

岩手県陸前高田市と宮城県伊具郡丸森町を中心に訪ね、終戦の前後についてのお話を聞いて歩いた。なぜ終戦について話を聞いたのかと言えば、あるおじいさんに出会ったとき、彼が「話したい」と言ってくれたからである。彼は、宮城県の山間地、伊具郡丸森町の人であった。

彼に、なぜ私たちにそのことを話したかったのかと問うと、

「俺が今にいねぐなるとす、戦死しった兄貴のごどを知っでる人が誰もいねぐねってすまうがらねゎ。それが悔すぃ。」

と言う。死者について語る人に、津波のあとの陸前高田で、幾人も出会った。語りとは、今は存在しない人間を別の誰かの中に生きさせるような行為、あるいはそのような願い、かもしれない。

そのようなきっかけがあって、おじいさんの話を聞いた。おじいさんの話を聞いていると、当時少年だった彼の姿が目に浮かぶようだった。幾度となく思い返 し、語っているからだろうか。彼はまるで、ひとつひとつを追体験しながら、目の前に浮かんでいることを、ことばで描写していくように話した。70年経って も鮮やかな記憶の地点が、そこにあった。そのような地点は、大きな出来事の周りに点在するのかもしれない、という予感がした。その後、終戦の前後の記憶の ある人(そのくらいの年齢の人、とも言える)に出会えば、ちょっとしたお茶飲み話をゆっくり聞くようにして、そのなかで、その頃の話を聞くようになった。

私たちが今回主に話を聞いた2つの土地は山間地(陸前高田にも山際の集落がある)であり、お話を聞かせていただいた方々の年齢層も自ずと近しくなってくる。

すると、共通点と言えそうな事柄が、ふたつ浮き出て来た。

ひとつは、お別れの風景。兵隊さんを見送った光景、その場所。その多くは、駅やバスの停留所であった。山間地のちいさな集落では、直接的な戦火は見えな い。けれど、線路の先、道路の先に、出征していく兵隊さんの姿が消えていったとき、戦地は確かに地続きであるということ、彼らがもう会うことも出来ない遠 い存在となる可能性を強く思うのだ、と。またそれらの場所は同時に、戦死者の遺骨を迎え入れる場でもあった。

お話を聞いたあと、時間があれば、お別れと迎え入れのその場所に連れて行ってもらった。風景は70年の時を経て、確かに変わる。けれど、必ずどこかにその姿の片鱗を抱えている。思い出して話すという経験によって、彼らの目は、それを風景から探すようになる。

「ああ、ここだここだ、確かに残っていだったねゎ。」

彼らは、それを見つけては、目を細めていた。

もうひとつは、彼らは幼少期に体験したそのことを、70年の間にさまざまな立場に立って、繰り返し体験し直しているということ。自分が母親になったとき、 教師になったとき、孫を持ったとき。年を重ねるごとに、あのときあの人はどう思っていたのだろう、ということを考える。例えば、軍国少女だった自分が、出 征する兄の姿を見ながら泣いている母親を叱責した、というエピソード。その後ガラリと価値観が変わった社会で思春期を過ごし、自分が母親になったとき、改 めて、子を戦地にやる母親の気持ちを思う。当時の自分を全否定する訳でも、母親への怒りがすべて消える訳でもない。でももう一度思い返して、立つ場所を微 妙にずらして、辺りをじっと見直す。(戦後、とてつもない価値観の変化をどのように受け止めましたか?と問うたとき、彼女はこうも答えている——「人間は 思うよりもたくますぃもんだ、というごどさ。昨日までのことが全て嘘だどなって世界が変わっても、それに合わせるもんなのさ。何よりかにより、生きていぐ こと、だから。思想どか価値よりも、生ぎるごどがあるからねゎ。」——そのうえで、と言うことなのだと思う)そして、語る。幾度となく更新され、変化をし 続けているであろう語り。いま私たちが聞かせてもらっている語りは、いったいどういうものだろう、とも思う。誰の、実際の、ということが本当の問題なので はないだろう、という直感がある。そして、彼らが更新して来た語りが孕むズレのようなものにこそ、他者が過去を想起し得る余白がある、とも思う。

私たちが出会えるのは、現在にある風景と語りでしかない。そこから、かつてのことを思い浮かべる方法として、いくつかの語りと目の前にあるいくつもの風景 から、点在するようにある視座を得て、辛うじて像を結んでいく、ということがあるような気がしてならない。史実を記録し直したい訳ではない。誰かの主張を 助長したい訳でもない。かつてそこにあった風景を、いま、見たいと思う。その像が結ばれるような場を、つくりたいと思う。その像はおそらく私や、鑑賞者の 身体の中で結ばれるべきものである。ズレをゆったりと孕みながら。

鮮やかな記憶の折り重なりの先にある風景は、いったいどのようなものだったろう。語りによって手渡された何やら大切なそれを、出来るだけ精確に誰かに渡せる方法を、その地点を、と思う。

2016/05/21

小森はるか+瀬尾夏美

 

 

 

 

波のした、土のうえ 上映のお知らせ

映画と話そう@TAMA #8「波のした、土のうえ」

2016年5月28日(日)

■1回目上映14:00 2回目上映15:40 3回目上映17:20

トーク対話 18:30-19:20(約50分)

3回目上映後、各回観た方も再入場できます。

懇親会19:30~ 1時間

開場15分前、上映終了後トークなしで入れ替え

■料金:入場料¥1,500(各回15名)
懇親会1ドリンク軽食付き¥1,500

■上映会の詳細、ご予約はコチラ↓
050-5891-1977 〈たえのは〉事務局

http://taenoha.com/monky/namituti.html

 

神奈川大学 上映「波のした、土のうえ」

2016年5月14日(土)

15:00~16:20 イントロダクション、「波のした土のうえ」上映

16:30~18:00 トーク・対話(お菓子と飲み物付)

会場:神奈川大学横浜キャンパス 3号館206室

参加費無料。予約不要。どなたでもご参加いただけます。

http://www.kanagawa-u.ac.jp/event/details_13616.html

 

「わたすシアター」第1回上映会

2016年4月26日(火)27日(水)

上映作品:『波のした、土のうえ』

参加費:上映会(19:00~20:30頃)1,000円(ドリンク付)

:交流会(上映会終了後) 2,000円

会場:わたす日本橋 3階「わたすルーム」(東京都中央区日本橋1-5-8)

https://www.facebook.com/400817886710045/photos/pcb.504035786388254/504034413055058/?type=3&theater

 

「シネマてつがくカフェ@とうきょう」

2016年3月14日(月)18:00〜

上映作品:『波のした、土のうえ』

会場:アーツ千代田3331 1Fラウンジ

ゲスト:小森はるか+瀬尾夏美

ファシリテーター:西村高宏、近田真美子

参加費:1500円(当日お支払)

http://sendaixtokyo.jimdo.com/2016/04/10/%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%96%E5%B9%B4%EF%BC%93%E6%9C%88%EF%BC%91%EF%BC%94%E6%97%A5-%E3%82%B7%E3%83%8D%E3%83%9E%E5%93%B2%E5%AD%A6%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7-%E5%A0%B1%E5%91%8A/

巡回展「波のした、土のうえ」in福島

小森はるか+瀬尾夏美

巡回展 波のした、土のうえ in福島

Komori Haruka + Seo Natsumi

Traveling Exhibition
’’under the wave, on the ground’’ in Fukushima

会期:2016年2月20日(土)- 3月6日(日)

時間:10:00 – 18:00(金土日20:00まで)

入場料:無料

会場:ギャラリーオフグリッド

住所:福島市荒町4-7 県庁南再エネビル2F

JR福島駅より徒歩15分。福島県庁南の天神橋手前。

※駐車場はございませんので、公共交通機関をご利用ください。

 

お問い合わせ先:KiNoKuMaYA

MAIL:kinokumaya3@gmail.com

WEB:http://kinokumaya.wix.com/kinokumaya

巡回展サイト:http://komori-seo.main.jp/namitsuchi

 

**会期中特別ランチ**

県庁南再エネビル1階スペースにて特別ランチ販売。不定休。

regaletto(レガレット)提供


共催:KiNoKuMaYA、小森はるか+瀬尾夏美

デザイン:住吉あゆみ

展示設営:酒井耕、関本欣哉

記録:一般社団法人NOOK

助成:公益財団法人朝日新聞文化財団、企業メセナ協議会GBfund、公益財団法人野村財団、公益信託うつくしま基金

後援:ギャラリー・オフグリッド運営委員会、飯舘電力株式会社

協力:趙純恵、一般社団法人NOOK、せんだいメディアテーク3がつ11にちをわすれないためにセンター、てつがくカフェ@せんだい、はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト、Japanese Wine Bar regaletto

感謝:阿部裕美さん、鈴木正春さん、紺野勝代さん、陸前高田のちっちゃな花菜(はな)畑のみなさま、陸前高田災害FM、佐々木農機、食堂かもん、大坂写真館、佐藤たね屋、陸前高田のみなさま、住田町のみなさま

 

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巡回展「波のした、土のうえ」概要

大津波からもうすぐ5年が経ちます。津波に洗われた東北の沿岸部にあったように、どこに暮らす人にも、きっと同じように5年という時間があったと思います。

私たちは東京の学生だった2011年4月に初めて東北の沿岸部を訪れ、地域の人たちに助けられていく体験を通して、「ここで生きている人たちの声を誰かに届けたい」と考えるようになりました。そこで、時間や距離を越えて声を届けるひとつの方法として、「記録」に向き合い始めます。 2012年春には岩手県沿岸南部に位置する陸前高田市に拠点を移し、その土地で暮らすことを選びました。

私たちはただただ、日々変わっていく風景を目の当たりにしながら、陸前高田の人たちに話を聞かせてもらいながら、およそ5年間の移り変わりのかたわらに身を置き続けました。私たちの作品は、この土地と、この土地に生きる人たちの声を拾おうとする一連の行為の集積と言えるかもしれません。同時にそれらが土地の記録の一部となり、声を届ける媒体になろうとする「表現」のひとつの形になるように、と考えています。

本巡回展は2014年冬に発表した「波のした、土のうえ」という作品群の展示を軸とするとともに、訪れる土地で出会う人たちとの対話を目的としています。大津波に洗われた陸前高田に経過した時間と同じように、他の土地に流れた時間もまた、あの時誰もが予想したどれとも違うものだっただろうと思います。声を届けながら、声を受け取っていく。巡回の過程を通して、私たちの展覧会は有機的な運動をともない、更新されていきます。

大津波から5年目のある日に、ここ、福島で、あなたと出会えることをたのしみにしています。

 

2015年2月 小森はるか+瀬尾夏美

 

 

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関連イベント

◾︎オープニングパーティー

2016年2月20日(土)16:00-17:30 ※時間が変更になりました

ケータリング:ふうろ

参加費1000円/軽食・1ドリンク付

 

◾︎トークイベント①

(すべて申し込み不要、参加費無料)

2016年2月20日(土)14:00-16:00 

ゲスト:椹木野衣氏(美術批評家)、赤坂憲雄氏(民俗学者)

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椹木野衣|Sawaragi Noi

1962年秩父市生まれ。美術批評家、多摩美術大学教授、芸術人類学研究所所員。主著『増補シミュレーショニズム』(ちくま学芸文庫)、『日本・現代・美術』(新潮社)、『太郎と爆発 来るべき岡本太郎へ』(河出書房新社)ほか。1999年に水戸芸術館で「日本ゼロ年」展をゲスト・キュレーション。2015年に『後美術論』(美術出版社)で第25回吉田秀和賞受賞。同年『アウトサイダー・アート入門』(幻冬舎新書)、『戦争画とニッポン』(会田誠との共著、講談社)、『日本美術全集 第19巻 拡張する戦後美術(責任編集、小学館)など刊行。「グランギニョル未来」の一員として福島県の帰還困難区域内で開催中の展覧会「Don’t Follow the Wind」にも参加している。

 

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赤坂憲雄|Akasaka Norio

1953年、東京生まれ。東京大学文学部卒業。東北芸術工科大学教授、同大東北文化研究センター所長などを経て、現在、福島県立博物館長。学習院大学教授。民俗学、日本思想史を研究。1999年『東北学』を創刊。2011年4月、東日本大震災復興構想会議委員就任。5月、福島県復興ビジョン検討委員会委員就任。6月、南相馬市の復興ビジョン会議委員就任。著書に、『岡本太郎の見た日本』(ドゥマゴ文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞受賞、岩波書店)、『東北学/忘れられた東北』『岡本太郎という思想』(講談社)ほか多数。

 

◾︎トークイベント②

2016年2月21日(日)14:00-16:00 

ゲスト:山内明美氏(社会学者)、赤坂憲雄氏(民俗学者)

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山内明美|Yamauchi Akemi

宮城県南三陸町生まれ。社会学者、大正大学特命准教授。専攻は歴史社会学、東北研究。とりわけ、近代日本における東北地方の役割とポジションについて社会学、歴史学、民俗学双方の観点をとり入れながら“The Rice Nationalism”の研究に取り組んできた。朝鮮半島、台湾など旧植民地地域もフィールドにしている。近年は、宮城県南三陸町での生存基盤調査もはじめている。著書『こども東北学』イースト・プレス、共著『東京/東北論』明石書店、『ひとびとの精神史』岩波書店など。

 

◾︎トークイベント③

東北で活動する若手制作者・芸術家によるトーク

「いま・ここで『表現すること』に向き合う」

2016年3月5日(土)15:00-18:00 

登壇者:小林貴氏(デザイナー)、久松知子氏(画家)、村上一真氏(写真家)、浅野希梨(KiNoKuMaYA主宰)、小森+瀬尾

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小林和貴|Kobayashi Kazuki

1986年福島県大熊町生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科卒業後、同学科研究室を経て、2012年に南馬市へ移りフリーペーパーのデザイナーに。2013年より仙台の制作会社にて主にwebデザインを担当。

 

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久松知子|Hisamatsu Tomoko

1991年三重県生まれ。山形市在住。歴史や社会の反映としての美術の在り方に興味を持ち、絵画を制作している。現在の制作場所は山形県上山市の共同アトリエ「工房 森の月かげ」。2015年「第18回岡本太郎現代芸術賞」岡本敏子賞受賞。

 

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村上一真|Murakami Kazuma

1989年岩手県陸前高田市生まれ。盛岡大学文学部修了。大学在学中に写真を始め、海や里山など田舎の風景を主に撮る。震災後からふるさとの移りかわりを撮り続けている。陸前高田市在住。

 

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浅野希梨|Asano Kiri

1983年福島生まれ。2011年以後、福島でおこる表現にこだわり、表現者と参加者が交わる場づくりを軸に舞台等の企画プロデュースを行う。人々の生活スタイルに寄り添った文化や領域横断的な地方型表現活動のあり方を模索して活動中。

 

 

 

■特別上映会 〜相馬高校放送局作品群の上映〜

2016年2月27日(土)13:00-17:00

アフタートーク:15:00-16:30

会場:御倉邸

登壇者:阿部泰宏氏(フォーラム福島総支配人)、渡部義弘氏(前相馬高校放送局顧問)、赤坂憲雄氏、小森+瀬尾

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阿部泰宏|Abe Yasuhiro

1963年、福島市出身、國学院大学文学部卒。1981年、東北地方に映画館を展開しようとする㈱フォーラム運営委員会の劇場運営理念に共鳴し、入社。平成6年よりフォーラム福島総支配人として、映画上映活動に従事。モットーは「たかが映画、されど映画」。

 

渡部義弘|Watanabe Yasuhiro

福島県立新地高等学校教諭、前相馬高校放送局顧問、現相馬クロニクル主宰(相馬クロニクルは相馬高校放送局卒業生の上映を主たる目的とした任意団体です)太陽の塔と同い年でずっと福島県民。

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相馬高校放送局

相馬高校放送局は震災直後から高校生の視点で震災を伝える活動を続けてきた。地元福島で話題になることは少ないが、東京新聞こちら特報部や朝日新聞オピニオン欄などでは大きく取り上げられた。2013年には高校生として初めて日本ジャーナリスト会議特別賞を受賞(高校生作品のノミネート自体初)。同年7月には第60回NHK杯全国高校放送コンテストテレビドキュメント部門で優勝。福島におけるコンテストのみ評価は低いが、マスメディアでは取り上げられない高校生の声を聞くことができると、国内はもとより国外でも高い評価を受けている。

 

 

■シネマてつがくカフェ「波のした、土のうえ」

2016年3月6日(日)13:00-17:30

ファシリテーター:西村高宏さん

ファシリテーショングラフィック:近田真美子さん

小森+瀬尾作品「波のした、土のうえ」をみなさんとともに鑑賞したあと、対話の場・シネマてつがくカフェを開きます。どうぞお気軽にご参加ください。休憩時にはお飲物をご用意しております。

てつがくカフェとは?

て つがくカフェは、わたしたちが通常当たり前だと思っている事柄からいったん身を引き離し、「そもそもそれって何なのか」といった問いを投げかけ、ゆっくり お茶を飲みながら「対話」をとおして自分自身の考えを逞しくすることの難しさや楽しさを体験していただこうとするものです。

 てつがくカフェ@せんだい http://tetsugaku.masa-mune.jp/
考えるテーブルてつがくカフェ  http://table.smt.jp/?p=4097

「略歴用写真(西村)」20151218 西村高宏|Nishimura Takahiro

福井大学医学部准教授。「てつがくカフェ@せんだい」主宰。専門は臨床哲学。
哲 学以外の研究者や様々な職業従事者と連携し、医療や教育、科学技術、政治、アートなどのうちに潜む哲学的な諸問題を読み解く活動をおこなう。2011年3 月11日以降は、「せんだいメディアテーク」と連携しながら、震災という〈出来事〉を〈対話〉という営みをとおして自分たちのことばで語り直すための 〈場〉を拓いている

プロフィール写真(近田)近田真美子|Konda Mamiko

東北福祉大学講師。「てつがくカフェ@せんだい」スタッフ。専門は精神看護学。
精 神科をはじめ外科病棟やICU病棟にて看護師として働いた後、看護教育に携わる。てつがくカフェ@せんだいのスタッフとして主にファシリテーション・グラ フィックを担当している。また、震災後「東日本大震災を〈考える〉ナースの会」を立ち上げ、看護師を対象とした哲学的対話実践の場を拓いている。

 


 komoriseo3小森はるか+瀬尾夏美

Komori Haruka + Seo Natsumi

映像作家の小森と、画家で作家の瀬尾によるアートデュオ。2011年4月、ふたりで沿岸部のボランティアに訪れたことをきっかけに結成。2012年4月に岩 手県気仙郡住田町へ移住。沿岸の陸前高田市を中心に、移り変わる風景や人びとのことばの記録を続けている。また、記録を未来や遠くの人に受け渡すための表 現について考えながら、多様なアート表現をつくり出している。

ウェブサイト:http://komori-seo.main.jp/

 

小森はるか+瀬尾夏美 活動歴

「つくることが生きること」3331 Arts Chiyoda/東京(2012)

「3.11とアーティスト|進行形の記録」水戸芸術館/茨城(2012)

「陸前高田未来作戦会議」陸前高田市内/岩手(2012より)

「まなざしの先に」川口市メディアセブン/埼玉(2013)

「Art Action UK Residency Program」Husk Gallery/ロンドン(2014)

「震災と表現. BOX ART 共有するためのメタファー」リアス・アーク美術館/気仙沼(2014)

「DeptfordX」St Paul’s Church/ロンドン (2014)

「記録と想起-イメージの家を歩く-」せんだいメディアテーク/仙台(2014)

「けせん、たいわ、つむぎ」陸前高田市内/岩手(2014より)

「レコーディングインプログレス」せんだいメディアテーク/仙台(2015)

「Those who go east」white conduit projects/ロンドン(2015)

「Sharing as Caring 4」Heidelberger Kunstverein/ハイデルベルク・ドイツ(2015)

「あたらしい地面/地底のうたを聴く」ギャラリー・ハシモト/東京(2015)

巡回展「波のした、土のうえ」全国巡回中/(2015〜)

 

空白を訪ねる –そこで出会ったことば−

期間:2015年12月19日(土)から2016年2月28日(日)9:00〜22:00
※12月29日(火)から1月3日(日)、1月28日(木)、2月25日(木)はお休み
会場:せんだいメディアテーク 7F ラウンジ
入場無料
主催:小森はるか+瀬尾夏美、3がつ11にちをわすれないためにセンター(せんだいメディアテーク)
協力:一般社団法人 NOOK
助成:一般財団法人 地域創造

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2011年3月の終わりにボランティアに出かけてから、
私たちはずっと同じことを続けています。

それは「何も無くなった」と言われたその土地を訪ね、
「本当にそうなのか?」という問いをこっそりと抱きながら、
そこにあったさまざまな痕跡や、
新たに生まれ出て来たことばを集めるということです。

本展では、駆け足で過ごして来たおよそ5年の時間を、
私たちがつくって来たさまざまな記録物を通して振り返ります。
その過程で、「記録出来たと考えていたけどこぼれ落ちていたもの」や、
「むしろこんなにも映っていたもの」に気づいたりするかもしれません。
またそれらは、私たちではない誰かの目に触れることで、
より鮮やかになることを感じています。

5年を間近に控えたいま、このあたらしい空白の場で、
誰かと出会えたら、と思っています。

 

関連イベント

◎上映『波のした、土のうえ』
日時:2016年2月28日(日)14:10-15:18
会場:せんだいメディアテーク 7f スタジオシアター
参加:申込不要・参加無料・出入自由
陸前高田の人びとの半生と風景の変化を描写した映像作品。各映像の主となる住民と小森、瀬尾の三者共同で制作されている。
「『星空と路』上映室」の上映プログラムのひとつです。

 

◎シネマてつがくカフェ
テーマ:「映像作品『波のした、土のうえ』から考える」
2016年2月28日(日)15:30-17:30
会場:せんだいメディアテーク 7f スタジオa
ファシリテーター:西村高宏(てつがくカフェ@せんだい)
ファシリテーショングラフィック:近田真美子(てつがくカフェ@せんだい)
『波のした、土のうえ』の上映後に、対話の場・シネマてつがくカフェを開きます。

問い合わせ
3がつ11にちをわすれないためにセンター
仙台市青葉区春日町2-1
TEL 022-713-4483/FAX 022-713-4482

《関連展示》
◎小森はるか+瀬尾夏美 巡回展「波のした、土のうえ(をもう一度歩く)」in 仙台

期間:2016年1月26日(火)-2月7日(日)11:00-20:00
※初日は16:00スタート、日曜日は18:00まで
入場料:無料(一部イベントは有料)
会場:Gallery TURNAROUND(仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1F)
お問い合わせ先:022-398-6413 (Gallery TURNAROUND)

2014年冬にせんだいメディアテークで発表した「波のした、土のうえ」に、新たな作品と編集を加えた展覧会を市内ギャラリーにて行っています。ぜひ、足をお運びください。

巡回展 波のした、土のうえ(をもう一度歩く)in仙台

小森はるか+瀬尾夏美

巡回展 波のした、土のうえ(をもう一度歩く) in仙台

Komori Haruka + Seo Natsumi

Traveling Exhibition
’’under the wave, on the ground’’ in Sendai

 

会期:2016年1月26日(火)- 2月7日(日)※月曜は休館日

時間:11:00-20:00

(初日は16:00スタート、日曜は18:00まで)

会場:Gallery TURNAROUND

入場料:無料(一部イベント有料)

 

会場サイト:http://turn-around.jp/sb/log/eid489.html

住所:仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1F
(地下鉄東西線「大町西公園駅」より徒歩4分)

お問い合わせ先:022-398-6413(Gallery TURNAROUND)

巡回展サイト:http://komori-seo.main.jp/namitsuchi


共催:Gallery TURNAROUND、小森はるか+瀬尾夏美

デザイン:浅田大輔、瀬尾夏美

展示設営:酒井耕

記録:一般社団法人NOOK

助成:公益財団法人朝日新聞文化財団、企業メセナ協議会GBfund、公益財団法人野村財団

協力:趙純恵、一般社団法人NOOK、せんだいメディアテーク3がつ11にちをわすれないためにセンター、てつがくカフェ@せんだい

感謝:阿部裕美さん、鈴木正春さん、紺野勝代さん、陸前高田のちっちゃな花菜(はな)畑のみなさま、陸前高田災害FM、佐々木農機、食堂かもん、大坂写真館、佐藤たね屋、陸前高田のみなさま、住田町のみなさま

 

 

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巡回展「波のした、土のうえ」概要

大津波からもうすぐ5 年が経ちます。津波に洗われた東北の沿岸部にも、東京にも関西にも九州にも、どこに暮らす人にも、きっと同じように5 年という時間があったと思います。

私たちは東京の学生だった2011 年4 月に初めて東北の沿岸部を訪れ、地域の人たちに助けられていく体験を通して、「ここで生きている人たちの声を誰かに届けたい」と考えるようになりました。
そこで、時間や距離を越えて声を届けるひとつの方法として、「記録」に向き合い始めます。 2012 年春には岩手県沿岸南部に位置する陸前高田市に拠点を移し、その土地で暮らすことを選びました。私たちはただただ、日々変わっていく風景を目の当たりにしながら、陸前高田の人たちに話を聞かせてもらいながら、およそ5 年間の移り変わりのかたわらに身を置き続けました。

私たちの作品は、この土地と、この土地に生きる人たちの声を拾おうとする一連の行為の集積と言えるかもしれません。同時にそれらが土地の記録の一部となり、声を届ける媒体になろうとする「表現」のひとつの形になるように、と考えています。

本巡回展は2014 年冬にせんだいメディアテークで発表した「波のした、土のうえ」という作品群を、一年の各地への巡回と時間の経過を経た身体でもう一度歩きなおすことで、新たな形の展覧会へと結んでいきます。

一連の巡回展は、訪れる土地で出会う人たちとの対話も目的としており、この仙台展も例外ではありません。声を届けながら、声を受け取っていく。巡回の過程を通して、私たちの展覧会は有機的な運動をともない、更新され、次の土地へと繋がっていきます。

大津波から5 年目のある日に、私たちにとって、いつも「はじまりの土地」である仙台で、あなたと出会えたら幸いです。

2015年1月 小森はるか+瀬尾夏美

 

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関連イベント情報

◾︎オープニングレセプション

2016年1月26日(火)17:00〜

ケータリング:高橋創一さん(気仙沼出身)
参加費1000円/軽食・ドリンク付

 

◾︎トークイベント①

申し込み不要、参加費500円(1ドリンク付き)

2016年1月26日(火)18:00-16:00 

ゲスト:小原真史さん(IZU PHOTO MUSEUM研究員)

司会:清水チナツさん(せんだいメディアテーク学芸員)

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小原真史 Kohara Masashi

1978年愛知県生まれ。映像作家。IZU PHOTO MUSEUM研究員として「荒木経惟写真集展 アラーキー」「宮崎学 自然の鉛筆」展、「小島一郎 北へ、北から」展、「増山たづ子 すべて写真になる日まで」展、「戦争と平和──伝えたかった日本」展などを担当。監督作品に「カメラになった男ー写真家 中平卓馬」がある。「中平卓馬試論」で第10回重森弘淹写真評論賞、「富士幻景」展をはじめとしたIZU PHOTO MUSEUMの活動で第24回「写真の会」賞を受賞。著書に『富士幻景ー近代日本と富士の病』『時の宙づりー生・写真・死』『戦争と平和ー〈報道写真〉が伝えたかった日本』(共著)など。 東京藝術大学・東京工芸大学非常勤講師。

清水さん清水チナツ Shimizu Chinatsu

1983 年福岡県北九州生まれ。せんだいメディアテーク学芸員。大学卒業後、NPO法人Art Institute Kitakyushuに所属し、地元作家の展覧会の企画運営を行う。その後、インディペンデントキュレーター遠藤水城とともにインドネシアのアートシーン 調査、CREAMヨコハマ国際映像祭アシスタントキュレーター、東京・神保町「路地と人」運営メンバーを経て、現職。メディアテークでは、市民(在野の学 習者)とともに展覧会企画制作/メディアセンター運営/フリーペーパーや書籍の編集/対話の場づくり/伝承民話の記録活動にとりくんでいる。NPO remoメンバー。

 

◾︎トークイベント②

2016年2月3日(水)19:00-21:00 

ゲスト:甲斐賢治さん(せんだいメディアテーク 企画・活動支援室 室長)

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甲斐賢治 Kai Kenji

せんだいメディアテーク企画・活動支援室 室長。大阪生まれ。おもに地方行政の文化施策に従事、企画、運営などをおこなうとともに、remo / 記録と表現とメディアのための組織、アートNPOリンクなど、複数のNPOに所属、社会活動としてのアートに取り組む。2010年春より現職。2011年度芸術選奨・芸術振興部門文部科学大臣新人賞。

 

◾︎トークイベント③

2016年2月6日(土)15:00-17:00 

ゲスト:志賀理江子さん(写真家)

司会:清水チナツさん

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志賀理江子 Shiga Rieko

1980 年愛知県生まれ、宮城県在住。2004 年にロンドン芸術大学チェルシーカレッジを卒業。フィールドワークを基に行う写真制作により、シリーズ作品を 展開。写真集に「Lilly」(2008/アートビートパブリッシャーズ)、「CANARY」(2008/赤々舎)螺旋海岸アルバム、ノート(2013年)

 

 

◾︎トークイベント④

2016年2月7日(日)13:00-15:00

ゲスト:小野和子さん(民話採訪者、翻訳者)

司会:清水チナツさん

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小野和子 Ono Kazuko

民話採訪者。1970年から宮城県を中心に東北地方の民話採訪、民話集編纂に従事する。その傍ら、児童書、翻訳書を執筆。後に「みやぎ民話の 会」を設立し代表をつとめ、現在は同会顧問。民話に関する編著書に『長者原老媼夜話』(評論社)、『宮城県の民話ー宮城県文化財調査報告書130集ー』 (宮城県教育委員会刊・調査責任者)、『みちのく民話まんだらー民話のなかの女たちー』(北燈社)、みやぎ民話の会叢書第1集から第14集まで監修。 1993年宮城県児童文化おてんとさん賞受賞。2004年地方教育行政功労者文部科学大臣表彰。2013年宮城県芸術選奨受賞。

 


<せんだいメディアテークでの関連展示>

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小森はるか+瀬尾夏美「空白を訪ねる -そこで出会ったことば-」

会場:せんだいメディアテーク 7f ラウンジ

会期:2015年12月19日(土)-2016年 2月28日(日)

休館日:12月29日(火)ー1月3日(日)、1月28日(木)、2月25日(木)は休み

時間:9:00-22:00

入場料:無料

http://recorder311.smt.jp/information/48981/

 

上映『波のした、土のうえ』

2016年2月28日(日)14:10-15:18

会場:せんだいメディアテーク 7f スタジオシアター

陸前高田の人々の半生と風景の変化を描写した映像作品。各映像の主となる住民と小森、瀬尾の三者共同で制作されている。

*「『星空と路』上映室」の上映プログラムの1つです。

 

シネマてつがくカフェ

テーマ:「映像作品『波のした、土のうえ』から考える」

2016年2月28日(日)15:30-17:30

会場:せんだいメディアテーク 7f スタジオa

ファシリテーター:西村高宏さん
ファシリテーショングラフィック:近田真美子さん

小森+瀬尾作品「波のした、土のうえ」をみなさんとともに鑑賞したあと、対話の場・シネマてつがくカフェを開きます。どうぞお気軽にご参加ください。休憩時にはお飲物をご用意しております。

てつがくカフェとは?

て つがくカフェは、わたしたちが通常当たり前だと思っている事柄からいったん身を引き離し、「そもそもそれって何なのか」といった問いを投げかけ、ゆっくり お茶を飲みながら「対話」をとおして自分自身の考えを逞しくすることの難しさや楽しさを体験していただこうとするものです。

 てつがくカフェ@せんだい http://tetsugaku.masa-mune.jp/
考えるテーブルてつがくカフェ  http://table.smt.jp/?p=4097

「略歴用写真(西村)」20151218 西村高宏 Nishimura Takahiro

福井大学医学部准教授。「てつがくカフェ@せんだい」主宰。専門は臨床哲学。
哲 学以外の研究者や様々な職業従事者と連携し、医療や教育、科学技術、政治、アートなどのうちに潜む哲学的な諸問題を読み解く活動をおこなう。2011年3 月11日以降は、「せんだいメディアテーク」と連携しながら、震災という〈出来事〉を〈対話〉という営みをとおして自分たちのことばで語り直すための 〈場〉を拓いている

 

プロフィール写真(近田)近田真美子 Konda Mamiko

東北福祉大学講師。「てつがくカフェ@せんだい」スタッフ。専門は精神看護学。
精 神科をはじめ外科病棟やICU病棟にて看護師として働いた後、看護教育に携わる。てつがくカフェ@せんだいのスタッフとして主にファシリテーション・グラ フィックを担当している。また、震災後「東日本大震災を〈考える〉ナースの会」を立ち上げ、看護師を対象とした哲学的対話実践の場を拓いている。

 


 小森はるか+瀬尾夏美 Komori Haruka + Seo Natsumi

映 像作家の小森と、画家で作家の瀬尾によるアートデュオ。2011年4月、ふたりで沿岸部のボランティアに訪れたことをきっかけに結成。2012年4月に岩 手県気仙郡住田町へ移住。沿岸の陸前高田市を中心に、移り変わる風景や人びとのことばの記録を続けている。また、記録を未来や遠くの人に受け渡すための表 現について考えながら、多様なアート表現をつくり出している。

ウェブサイト:http://komori-seo.main.jp/

 

小森はるか|映像作家。

1989年静岡県生まれ。東京芸術大学美術学部先端芸術表現科卒業 同大学院修士課程修了。2013年-2014年は高田町の食堂かもんで働いていました。

 

瀬尾夏美|画家、作家。

1988年東京生まれ。東京芸術大学美術学部先端芸術表現科卒業 同大学院修士課程油画専攻修了。2012-2014年度は高田町の大坂写真館にてカメラマン、編集者として働いていました。

 

小森はるか+瀬尾夏美 活動歴

「つくることが生きること」3331 Arts Chiyoda/東京(2012)

「3.11とアーティスト|進行形の記録」水戸芸術館/茨城(2012)

「陸前高田未来作戦会議」陸前高田市内/岩手(2012より)

「まなざしの先に」川口市メディアセブン/埼玉(2013)

「Art Action UK Residency Program」Husk Gallery/ロンドン(2014)

「震災と表現. BOX ART 共有するためのメタファー」リアス・アーク美術館/気仙沼(2014)

「DeptfordX」St Paul’s Church/ロンドン (2014)

「記録と想起-イメージの家を歩く-」せんだいメディアテーク/仙台(2014)

「けせん、たいわ、つむぎ」陸前高田市内/岩手(2014より)

「レコーディングインプログレス」せんだいメディアテーク/仙台(2015)

「Those who go east」white conduit projects/ロンドン(2015)

「Sharing as Caring 4」Heidelberger Kunstverein/ハイデルベルク・ドイツ(2015)

「あたらしい地面/地底のうたを聴く」ギャラリー・ハシモト/東京(2015)

 

巡回展「波のした、土のうえ」in神戸

<時間訂正のお詫び>

◾︎トークイベントの時刻が間違っておりました。

2016年1月30日(土)17:00-19:00 →15:00-17:00が正しい時間です!大変失礼いたしました。

登壇者:鷲田清一さん、小森+瀬尾

司会:久保田テツさん

 

小森はるか+瀬尾夏美

巡回展 波のした、土のうえ in 神戸

Komori Haruka + Seo Natsumi

Traveling Exhibition
’’under the wave, on the ground’’ in Kobe

 

会期:2016年1月9日(土)- 1月31日(日)

※1/12(火)、1/18(月)、1/25(月)は休館日

時間:11:00 – 19:00

会場:デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO) 2F ギャラリーC

入場料:無料(一部イベント有料)

 

会場サイト:http://kiito.jp/

住所:〒651-0082 兵庫県神戸市中央区小野浜町1-4

問い合わせ先:(KIITO)

TEL 078-325-2235 / FAX:078-325-2230 / MAIL:info@kiito.jp

WEB:http://kiito.jp/

巡回展サイト:http://komori-seo.main.jp/namitsuchi


共催:デザイン・クリエイティブセンター神戸、小森はるか+瀬尾夏美

デザイン:浅田大輔

展示設営:酒井耕

記録:細谷修平

助成:公益財団法人朝日新聞文化財団、企業メセナ協議会GBfund、公益財団法人野村財団

協力:趙純恵、一般社団法人NOOK、せんだいメディアテーク3がつ11にちをわすれないためにセンター、てつがくカフェ@せんだい

感謝:阿部裕美さん、鈴木正春さん、紺野勝代さん、陸前高田のちっちゃな花菜(はな)畑のみなさま、陸前高田災害FM、佐々木農機、食堂かもん、大坂写真館、佐藤たね屋、陸前高田のみなさま、住田町のみなさま

 

 

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巡回展「波のした、土のうえ」概要

大津波からもうすぐ5年が経ちます。津波に洗われた東北の沿岸部にも、東京にも関西にも九州にも、どこに暮らす人にも、きっと同じように5年という時間があったと思います。

私たちは東京の学生だった2011年4月に初めて東北の沿岸部を訪れ、地域の人たちに助けられていく体験を通して、「ここで生きている人たちの声を誰かに届けたい」と考えるようになりました。そこで、時間や距離を越えて声を届けるひとつの方法として、「記録」に向き合い始めます。 2012年春には岩手県沿岸南部に位置する陸前高田市に拠点を移し、その土地で暮らすことを選びました。

私たちはただただ、日々変わっていく風景を目の当たりにしながら、陸前高田の人たちに話を聞かせてもらいながら、およそ5年間の移り変わりのかたわらに身を置き続けました。私たちの作品は、この土地と、この土地に生きる人たちの声を拾おうとする一連の行為の集積と言えるかもしれません。同時にそれらが土地の記録の一部となり、声を届ける媒体になろうとする「表現」のひとつの形になるように、と考えています。

本巡回展は2014年冬に発表した「波のした、土のうえ」という作品群の展示を軸とするとともに、訪れる土地で出会う人たちとの対話を目的としています。大津波に洗われた陸前高田に経過した時間と同じように、他の土地に流れた時間もまた、あの時誰かが予想したどれとも違うものだったのだろうと思います。声を届けながら、声を受け取っていく。巡回の過程を通して、私たちの展覧会は有機的な運動をともない、更新されていきます。

大津波から5年目のある日に、ここ、神戸で、あなたと出会えることをたのしみにしています。

 

2015年1月 小森はるか+瀬尾夏美

 

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関連イベント情報

イベントのお申し込みはKIITOウェブサイトにて要申込

参加費各500円

定員各30名(先着順)

 

◾︎トークイベント

2016年1月9日(土)14:00-16:00 終了しました

登壇者:酒井耕さん、濱口竜介さん、小森+瀬尾

司会:清水チナツさん

酒井さん酒井耕 Sakai Kou

1979年長野県生まれ。映画監督。東京農業大学在学中に自主制作映画を手掛け、卒業後、社会人として働いた後、2005年に東京藝術大学大学院映像研究科監督領域に入学。黒沢清、北野武らに師事し、在学中に長編『ホーム スイート ホーム』、修了制作『creep』(2007年)などを制作。2011年東日本大震災後、濱口竜介氏と共同で東北記録映画三部作『なみのおと』『なみのこえ』『うたうひと』を監督。現在は、仙台で民話の記録活動を続けるほか、地域の映像アーカイブ活動に関わっている。

 

濱口さん濱口竜介 Hamaguchi Ryusuke

1978年神奈川県生まれ。映画監督。2008年、東京藝術大学大学院映像研究科の修了制作『PASSION』がサン・セバスチャン国際映画祭や東京フィルメックスに出品され高い評価を得る。東日本大震災の被災者へのインタヴューから成る『なみのおと』『なみのこえ』、東北地方の民話の記録『うたうひと』(2011〜 2013/共同監督:酒井耕)、4時間を越える長編『親密さ』(2012)を監督するなど、地域やジャンルをまたいだ精力的な制作活動を続けている。最新作『ハッピーアワー』は第68回ロカルノ国際映画祭最優秀女優賞受賞をはじめ、海外映画祭で高い評価を得ている。

清水さん清水チナツ Shimizu Chinatsu

1983年福岡県北九州生まれ。せんだいメディアテーク学芸員。大学卒業後、NPO法人Art Institute Kitakyushuに所属し、地元作家の展覧会の企画運営を行う。その後、インディペンデントキュレーター遠藤水城とともにインドネシアのアートシーン調査、CREAMヨコハマ国際映像祭アシスタントキュレーター、東京・神保町「路地と人」運営メンバーを経て、現職。メディアテークでは、市民(在野の学習者)とともに展覧会企画制作/メディアセンター運営/フリーペーパーや書籍の編集/対話の場づくり/伝承民話の記録活動にとりくんでいる。NPO remoメンバー。

 

◾︎トークイベント

2016年1月15日(金)19:00-21:00 終了しました

登壇者:高森順子さん、田中範子さん、小森+瀬尾

高森さん高森順子 Takamori Junko

1984年神戸出身。2010年より手記集制作を行う「阪神大震災を記録しつづける会」事務局長。2011年より3年間「人と防災未来センター」において震災資料を収集、保存、展示する実務を担当。現在、大阪大学大学院博士後期課程に在籍し、災害伝承に関するフィールドワークを継続している。専門はグループ・ダイナミックス。

 

tanaka2015田中範子 Tanaka Noriko

1969年堺市出身。神戸映画資料館支配人、一般社団法人神戸映画保存ネットワーク理事。映画祭スタッフ、映写技師等を経て、2007年より現職。2014年、資料館館長の安井喜雄とともに、神戸映画保存ネットワークを設立し、所蔵フィルムの調査と活用に取り組む。

 

 

◾︎トークイベント

2016年1月16日(土)17:00-19:00 終了しました

登壇者:阿部裕美さん、金千秋さん、小森+瀬尾

阿部さん阿部裕美 Abe Hiromi

1967年陸前高田市高田町生まれ。震災前は夫とともに和食「味彩」を営業。震災後は陸前高田災害FMパーソナリティとして活動。地元に寄り添った丁寧な取材と言葉選びで多数の人気番組を生み出し、地元のみならず、全国にファンをつくる。現在は災害公営住宅にて、コミュニティづくりのお手伝いをしている。

 

金さん金千秋 Kim Chiaki

FMわぃわぃ総合プロデューサー。祖母の代からの神戸っ子。神戸には地震は来ないと言われ育ったが95年の震災で須磨区自宅・店舗も全壊。震災後2週間で放送を開始した在日コリアンコミュニティの安否確認ツールFMヨボセヨに参加。その後「たかとり救援基地」でのベトナム人への情報発信FMユーメンと合流し被災市民からの発信「FMわぃわぃ」へと移行する中に身を置き、「まち」とは何かを見つめ続ける20年を過ごした。

 

◾︎トークイベント

2016年1月30日(土)17:00-19:00 →15:00-17:00が正しい時間です!大変失礼いたしました。

登壇者:鷲田清一さん、小森+瀬尾

司会:久保田テツさん

鷲田さん鷲田清一 Washida Kiyokazu

1949年生まれ。哲学者、せんだいメディアテーク館長、京都市立芸術大学学長。京都大学文学部卒業、同大学院修了。大阪大学教授・総長などを経て、現職。これまで哲学の視点から、身体、他者、言葉、教育、アート、ケアなどを論じるとともに、さまざまな社会・文化批評をおこなってきた。主な著書に、 『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫、 サントリー学芸賞)、『「聴く」ことの力』(ちくま学芸文庫、桑原武夫学芸賞)、『「ぐずぐず」の理由』(角川選書、読売文学賞)、『しんがりの思想』 (角川新書)など多数。現在「折々のことば」(朝日新聞)連載中。

久保田さん久保田テツ Kubota Tetsu

京都生まれ。大阪大学コミュニケーションデザイン・センター(CSCD)特任准教授。1995年よりシンクタンク勤務し、アートプロジェクトのメセナ事業運営に携わる。2005年度より現職。主にメディアとコミュニケーションに関する教育研究、映像ドキュメンテーション実践、アートを軸とした社学連携事業などに取り組む。最近では小中学校における映画ワークショップなども実施。NPO remo[特定非営利活動法人 記録と表現とメディアのための組織]代表理事。

 

■シネマてつがくカフェ「波のした、土のうえ」

2016年1月24日(日)13:00-17:30

ファシリテーター:西村高宏さん
ファシリテーショングラフィック:近田真美子さん

小森+瀬尾作品「波のした、土のうえ」をみなさんとともに鑑賞したあと、対話の場・シネマてつがくカフェを開きます。どうぞお気軽にご参加ください。休憩時にはお飲物をご用意しております。

てつがくカフェとは?

て つがくカフェは、わたしたちが通常当たり前だと思っている事柄からいったん身を引き離し、「そもそもそれって何なのか」といった問いを投げかけ、ゆっくり お茶を飲みながら「対話」をとおして自分自身の考えを逞しくすることの難しさや楽しさを体験していただこうとするものです。

 てつがくカフェ@せんだい http://tetsugaku.masa-mune.jp/
考えるテーブルてつがくカフェ  http://table.smt.jp/?p=4097

「略歴用写真(西村)」20151218 西村高宏 Nishimura Takahiro

福井大学医学部准教授。「てつがくカフェ@せんだい」主宰。専門は臨床哲学。
哲 学以外の研究者や様々な職業従事者と連携し、医療や教育、科学技術、政治、アートなどのうちに潜む哲学的な諸問題を読み解く活動をおこなう。2011年3 月11日以降は、「せんだいメディアテーク」と連携しながら、震災という〈出来事〉を〈対話〉という営みをとおして自分たちのことばで語り直すための 〈場〉を拓いている

 

プロフィール写真(近田)近田真美子 Konda Mamiko

東北福祉大学講師。「てつがくカフェ@せんだい」スタッフ。専門は精神看護学。
精 神科をはじめ外科病棟やICU病棟にて看護師として働いた後、看護教育に携わる。てつがくカフェ@せんだいのスタッフとして主にファシリテーション・グラ フィックを担当している。また、震災後「東日本大震災を〈考える〉ナースの会」を立ち上げ、看護師を対象とした哲学的対話実践の場を拓いている。

 


 小森はるか+瀬尾夏美 Komori Haruka + Seo Natsumi

映 像作家の小森と、画家で作家の瀬尾によるアートデュオ。2011年4月、ふたりで沿岸部のボランティアに訪れたことをきっかけに結成。2012年4月に岩 手県気仙郡住田町へ移住。沿岸の陸前高田市を中心に、移り変わる風景や人びとのことばの記録を続けている。また、記録を未来や遠くの人に受け渡すための表 現について考えながら、多様なアート表現をつくり出している。

ウェブサイト:http://komori-seo.main.jp/

 

小森はるか|映像作家。

1989年静岡県生まれ。東京芸術大学美術学部先端芸術表現科卒業 同大学院修士課程修了。2013年-2014年は高田町の食堂かもんで働いていました。

 

瀬尾夏美|画家、作家。

1988年東京生まれ。東京芸術大学美術学部先端芸術表現科卒業 同大学院修士課程油画専攻修了。2012-2014年度は高田町の大坂写真館にてカメラマン、編集者として働いていました。

 

小森はるか+瀬尾夏美 活動歴

「つくることが生きること」3331 Arts Chiyoda/東京(2012)

「3.11とアーティスト|進行形の記録」水戸芸術館/茨城(2012)

「陸前高田未来作戦会議」陸前高田市内/岩手(2012より)

「まなざしの先に」川口市メディアセブン/埼玉(2013)

「Art Action UK Residency Program」Husk Gallery/ロンドン(2014)

「震災と表現. BOX ART 共有するためのメタファー」リアス・アーク美術館/気仙沼(2014)

「DeptfordX」St Paul’s Church/ロンドン (2014)

「記録と想起-イメージの家を歩く-」せんだいメディアテーク/仙台(2014)

「けせん、たいわ、つむぎ」陸前高田市内/岩手(2014より)

「レコーディングインプログレス」せんだいメディアテーク/仙台(2015)

「Those who go east」white conduit projects/ロンドン(2015)

「Sharing as Caring 4」Heidelberger Kunstverein/ハイデルベルク・ドイツ(2015)

「あたらしい地面/地底のうたを聴く」ギャラリー・ハシモト/東京(2015)

 

瀬尾夏美個展「波のした、土のうえ/二重のまち」

東日本大震災後、岩手県陸前高田市に拠点を移し、生活者として現地の状況を肌に感じながら、絵画やことばをとおして表現する瀬尾夏美の近作・新作を展示します。

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瀬尾夏美個展「波のした、土のうえ/二重のまち」

会期:2015年11月7日[土]~ 2016年1月31日[日]

会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー第9室

入場料:同時開催「3.11以後の建築」の入場料に含まれます。

住所:〒310-0063 茨城県水戸市五軒町 1-6-8

お問い合わせ:TEL029-227-8111(水戸芸術館)

休館日: 月曜日、年末年始 2015 年 12 月 27 日(日)~ 2016 年 1 月 4

日(月)

※ただし 11 月 23 日、1 月 11 日(月・祝)は開館、11 月 24 日、1 月 12

日(火)休館

開館時間:9:30-18:00(入場時間は17:30まで)

主催:公益財団法人水戸市芸術振興財団

協力:アサヒビール株式会社、一般社団法人NOOK

企 画:竹久侑(水戸芸術館現代美術センター学芸員)

https://arttowermito.or.jp/gallery/gallery02.html?id=440

上映「波のした、土のうえ」@神戸ドキュメンタリー映画祭

神戸ドキュメンタリー映画祭+下町芸術祭

「波のした、土のうえ」上映と対話

http://kobe-eiga.net/kdff/

上映日時

11月8日(日)13:45〜

トーク:濱口竜介(映画監督)、木内久美子(比較文学研究者)、小森はるか+瀬尾夏美

11月9日(月)19:15〜

トーク:砂連尾 理(振付家・ダンサー)、小森はるか+瀬尾夏美

 

■上映作品

波のした、土のうえ
(2014/69分)ブルーレイ上映
制作:小森はるか+瀬尾夏美 撮影・編集:小森はるか テキスト:瀬尾夏美

「置き忘れた声を聞きにいく」「まぶしさに目の慣れるまで」「花を手渡し明日も集う」の3篇から構成される。各篇、一人の被災者に焦点をあて、変化し続ける暮らしや風景へのそれぞれの思いを丁寧に写し出す。

 

■会場 神戸映画資料館
JR新長田駅より南へ徒歩約5分
〒653-0036 神戸市長田区腕塚町5丁目5番1-201
アスタくにづか1番館北棟2F

■問い合わせ 神戸ドキュメンタリー映画祭実行委員会 事務局(神戸映画資料館内)
078-754-8039 info@kobe-eiga.net

 

主催:神戸ドキュメンタリー映画祭実行委員会

共催:新長田アートコモンズ実行委員会

■関連リンク
第7回神戸ドキュメンタリー映画祭

10月17日(土)、31日(土)〜11月10日(火)

http://kobe-eiga.net/kdff/

下町芸術祭

10月31日(土)〜11月13日(金)

http://www.shinnagata-artcommons.com/

上映「波のした、土のうえ」@名古屋大学

『波のした、土のうえ』上映会+トークセッション

いま〈映像を作る〉ということが創りだすもの

What does it create to make a film/films today?

■上映作品 『波のした、土のうえ』(68分, 2014年)

■日時 2015年11月10日(火) 17:30-20:30 [受付 17:20-]

■会場 PHONON CAFE 名古屋大学支店

名古屋大学 全学教育棟北館2階

(名古屋市営地下鉄名城線「名古屋大学駅」1番出口より徒歩5分)

http://www.phonon.jp/pg74.html

■入場料 500円(コーヒー・紅茶フリードリンク付)

■ゲスト 小森はるか氏(映像作家)/瀬尾夏美氏(画家, 作家)/前田真二郎氏(映像作家/IAMAS教授)

■企画 青山太郎(京都工芸繊維大学大学院博士後期課程/名古屋文理大学非常勤講師)

■問い合わせ 名古屋大学「表現の哲学」研究会

aoyama.taro@nagoya-bunri.ac.jp(青山)

主催:名古屋大学「表現の哲学」研究会

協力:日本映像学会中部支部/名古屋大学大学院国際言語文化研究科国際多元文化専攻メディアプロフェッショナル論講座

 

■タイムテーブル

17:30- 主催者挨拶

17:40- プレゼンテーション

18:15- 『波のした、土のうえ』上映

19:35- トークセッション

20:30 終了

 

■企画趣旨

「わたしたちはコミュニケーションを欠いてはいないのであって、反対にコミュニケーションをもちすぎている。だが、わたしたちには創造が欠けている。わたしたちは現在に対する抵抗が欠けているのである」

―――ジル・ドゥルーズ『哲学とは何か』より

本企画では、陸前高田に住まう人々の生活を記録し続けるなかで表現活動を続けるアートユニット・小森はるか+瀬尾夏美による映像作品「波のした、土のうえ」を上映します。またトークセッションでは、小森・瀬尾両氏に加え、『BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW』を手がけた映像作家の前田真二郎氏をゲストにお迎えします。

あまりに多くのイメージがあまりの速さで行き交うメディア環境、あるいは接続過剰と言われるネットワーク社会の流れになかにあって、なぜ私たちは映像を求めるのか。なぜカメラを回すのか。そして、〈映像を作る〉という行為はいかにしてそうした流れへの介入=創造となりえるのか。そうした問いをめぐりつつ、性急に何かを訴えるためではなく、「ともに考える」ための映像表現のあり方について考えます。

 

■作品概要

「波のした、土のうえ」(2014)

津波を受けた沿岸の町、「陸前高田」で出会った人びとの言葉と風景の3年8ヶ月の記録を、物語を起こすように構成している。映像作品は、この町に暮らしていた人と小森瀬尾の協同による作品。被写体となる地元住民の方に繰り返しインタビューをしたものを、瀬尾が物語に起こす。その物語をもう一度ご本人にお返しし、ご本人が訂正や調整、書き換えを行いながら、朗読をする。書き直しと朗読を繰り返した声と、この町の風景を重ねるように、小森が映像を編集していく。

 

■ゲストプロフィール

小森はるか+瀬尾夏美|Komori Haruka + Seo Natsumi

映像作家の小森と、画家で作家の瀬尾によるアートユニット。2011年4月、ふたりで沿岸部のボランティアに訪れたことをきっかけに結成。2012年4月に岩手県気仙郡住田町へ移住。沿岸の陸前高田市を中心に、 移り変わる風景や人びとのことばの記録を続けている。また、記録を未来や遠くの人に受け渡すための表 現について考えながら、多様なアート表現をつくり出している。

 

前田真二郎|Maeda Shinjiro

1969年大阪生まれ. 映像作家. IAMAS教授.

映画, メディアアート,ドキュメンタリーなどの分野を横断して, イメージフォーラムフェスティバル, 恵比寿映像祭, 山形国際ドキュメンタリー映画祭などで発表. 舞台や美術など他領域アーティストとのコラボレーション, 展覧会の企画も積極的にすすめている. 2005年よりDVDレーベル SOL CHORD を監修. WEBムービー・プロジェクト”BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW”が, 第16回文化庁メディア芸術祭・アート部門にて優秀賞を受賞.

 

■企画担当

青山太郎|AOYAMA Taro

映像学者、映像デザイナー

1987年愛知県生まれ。京都工芸繊維大学大学院博士後期課程、名古屋文理大学情報メディア学部非常勤講師。今日のメディア環境における映像制作の美学と倫理学のあり方を探求している。

巡回展「波のした、土のうえ」in 盛岡

 

小森はるか+瀬尾夏美

巡回展 波のした、土のうえ in 盛岡

Komori Haruka + Seo Natsumi

Traveling Exhibition
’’under the wave, on the ground’’ in Morioka

 

会期:2015年8月28日(金)- 9月13日(日)

時間:11:00 – 19:00

会場:Cyg art gallery

会場サイト:http://www.cyg-morioka.com/

住所:〒020-0023 岩手県盛岡市内丸16-16 大手先ビル2F

問い合わせ先:(Cyg art gallery)

TEL 019-681-8089

info@cyg-morioka.com

http://www.cyg-morioka.com/

入場料:無料

巡回展サイト:http://komori-seo.main.jp/namitsuchi

レセプションパーティー ※要申し込み

2015年9月12日(土)19:00- 料金 1000円 (ワンドリンク+軽食)

申し込み先:TEL 019-681-8089 (Cyg art gallery)

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フライヤーをダウンロードする

 

 

 

 

 

 


共催:Cyg art gallery、小森はるか+瀬尾夏美

協賛:株式会社フロムいわて

デザイン:浅田大輔

記録:細谷修平

字幕制作:加藤久美子(Penguin Translation)

助成:公益財団法人朝日新聞文化財団、企業メセナ協議会GBfund、公益財団法人野村財団

協力:趙純恵、一般社団法人NOOK、せんだいメディアテーク3がつ11にちをわすれないためにセンター、てつがくカフェ@せんだい

感謝:阿部裕美さん、鈴木正春さん、紺野勝代さん、陸前高田のちっちゃな花菜(はな)畑のみなさま、喫茶風(ぷねうま)、陸前高田災害FM、佐々木農機、食堂かもん、大坂写真館、佐藤たね屋、陸前高田のみなさま、住田町のみなさま

 

 

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巡回展「波のした、土のうえ」概要

大津波から4年と約半年。それぞれにとってのこれまでがあったと思います。津波に洗われた東北の沿岸部にも、東京にも関西にも九州にも、どこに暮らす人びとにも、それは同じようにあったでしょう。

私たちは東京の大学院生だった2011年4月に初めて東北の沿岸部を訪れ、地域の人たちに助けられていく体験を通して、「ここに生きている人たちの声を誰かに届けたい」と考えるようになりました。そこで、時間や距離を越えて声を届けるひとつの方法として、「記録」に向き合い始めます。 2012年春には岩手県沿岸の南部に位置する陸前高田市に拠点を移し、その土地のなかで暮らすことを選びました。

私たちはただただ、日々変わっていく風景を目の当たりにしながら、陸前高田の人びとに話を聞かせてもらいながら、4年間の移り変わりの傍らに身を置き続けました。私たちの作品は、この土地と、この土地に生きる人びとの声を拾おうとする一連の行為の集積と言えるかもしれません。同時にそれらが土地の記録の一部となり、声を届ける媒体になろうとする「表現」のひとつの形になるように、と考えています。

本巡回展は2014年冬に発表した「波のした、土のうえ」という作品群の展示を軸とするとともに、訪れる各地で出会うであろう人びととの対話を目的としています。大津波に洗われた陸前高田に経過した4年の時間と同じように、他の土地に流れた時間もまた、あの時誰かが予想したどれとも違うものであったでしょう。声を届けながら、声をあつめていく。巡回の過程を通して、私たちの作品はより多面的なものに変化していくのだろうと考えています。

大津波から5年目のある日に、作品を通して、あなたと出会えたら幸いです。
2015年8月 小森はるか+瀬尾夏美

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会期中イベント

シネマてつがくカフェ「波のした、土のうえ」

※申し込み不要、参加費300円

2015年9月6日(日)14:00 – 17:00

ファシリテーター:西村高宏さん、近田真美子さん

小森+瀬尾作品「波のした、土のうえ」をみなさんとともに鑑賞したあと、対話の場・シネマてつがくカフェを開きます。どうぞお気軽にご参加ください。休憩時にはお飲物とお菓子をご用意しております。

てつがくカフェとは?

て つがくカフェは、わたしたちが通常当たり前だと思っている事柄からいったん身を引き離し、「そもそもそれって何なのか」といった問いを投げかけ、ゆっくり お茶を飲みながら「対話」をとおして自分自身の考えを逞しくすることの難しさや楽しさを体験していただこうとするものです。

 てつがくカフェ@せんだい http://tetsugaku.masa-mune.jp/
考えるテーブルてつがくカフェ  http://table.smt.jp/?p=4097

西村高宏|Nishimura Takahiro

てつがくカフェ@せんだい、Cafe Philo(カフェフィロ)、東北文化学園大学 医療福祉学部 教授(専門分野:臨床哲学)

近田真美子|Konda Mamiko

てつがくカフェ@せんだい、東日本大震災を〈考える〉ナースの会、東北福祉大学 健康科学部 講師(専門分野:精神看護学)

 

 

トークイベント

※申し込み不要、参加費無料

2015年9月5日(土)14:00-16:00

ゲスト:酒井耕さん

酒井耕|Sakai Kou

1979 年長野県生まれ。東京農業大学在学中に自主制作映画を手掛け、卒業後、社会人として働いた後、2005年に東京藝術大学大学院映像研究科監督領域に入学。 黒沢清、北野武らに師事し、在学中に長編『ホーム スイート ホーム』、修了制作『creep』(2007年)などを制作。2011年東日本大震災後、濱口竜介氏と共同で東北記録映画三部作『なみのおと』『なみのこ え』『うたうひと』を監督。現在は、仙台で民話の記録活動を続けるほか、地域の映像アーカイブ活動に関わっている。

 

2015年9月12日(土)14:00-16:00

ゲスト:阿部裕美さん、野田尚紀さん

阿部裕美|Abe Hiromi

1967年陸前高田市高田町生まれ。震災前は夫とともに和食「味彩」を営業。震災後は陸前高田災害FMパーソナリティとして活動。地元に寄り添った丁寧な取材と言葉選びで多数の人気番組を生み出し、地元のみならず、全国にファンをつくる。現在は災害公営住宅にて、コミュニティづくりのお手伝いをしている。

野田尚紀|Noda Naoki

1968年盛岡市生まれ。盛岡一高を経て、早稲田大学卒業。1992年、IBC岩手放送入社。報道カメラマン、記者、ディレクターとして番組制作に携わる。2007年退社。総務省岩手県テレビ受信者支援センター(デジサポ岩手)次長を経て、2012年、映像制作配信会社「株式会社フロムいわて」を設立。代表取締役。岩手県立大学大学院総合政策研究科博士後期課程(放送・通信メディア研究)在籍中。

2015年9月13日(日)14:00-16:00

ゲスト:清水建人 さん

清水建人 |Shimizu Kento

1976年岐阜県生まれ。せんだいメディアテーク学芸員。2001年より現職。メディアテークにおける展覧会事業および、市民協働事業の企画運営を行う。近年担当した主な企画展は「高嶺格 大きな休息」(2008年)、「高橋匡太 光の航跡」(2009年)、「開館10周年 いま、バリアとはなにか」(2010年)、「志賀理江子 螺旋海岸」(2012年)、「記録と想起・イメージの家を歩く」(2014年)など。

 


 小森はるか+瀬尾夏美 Komori Haruka + Seo Natsumi

映像作家の小森と、画家で作家の瀬尾によるアートデュオ。2011年4月、ふたりで沿岸部のボランティアに訪れたことをきっかけに結成。2012年4月に岩手県気仙郡住田町へ移住。沿岸の陸前高田市を中心に、移り変わる風景や人びとのことばの記録を続けている。また、記録を未来や遠くの人に受け渡すための表現について考えながら、多様なアート表現をつくり出している。

ウェブサイト:http://komori-seo.main.jp/

 

小森はるか|映像作家。

1989年静岡県生まれ。東京芸術大学美術学部先端芸術表現科卒業 同大学院修士課程修了。2013年-2014年は高田町の食堂かもんで働いていました。

 

瀬尾夏美|画家、作家。

1988年東京生まれ。東京芸術大学美術学部先端芸術表現科卒業 同大学院修士課程油画専攻修了。2012-2014年度は高田町の大坂写真館にてカメラマン、編集者として働いていました。

 

小森はるか+瀬尾夏美 活動歴

小森はるか+瀬尾夏美 活動歴

「つくることが生きること」3331 Arts Chiyoda/東京(2012)

「3.11とアーティスト|進行形の記録」水戸芸術館/茨城(2012)

「陸前高田未来作戦会議」陸前高田市内/岩手(2012より)

「まなざしの先に」川口市メディアセブン/埼玉(2013)

「Art Action UK Residency Program」Husk Gallery/ロンドン(2014)

「震災と表現. BOX ART 共有するためのメタファー」リアス・アーク美術館/気仙沼(2014)

「DeptfordX」St Paul’s Church/ロンドン (2014)

「記録と想起-イメージの家を歩く-」せんだいメディアテーク/仙台(2014)

「けせん、たいわ、つむぎ」陸前高田市内/岩手(2014より)

「レコーディングインプログレス」せんだいメディアテーク/仙台(2015)

「Those who go east」white conduit projects/ロンドン(2015)

「Sharing as Caring 4」Heidelberger Kunstverein/ハイデルベルク・ドイツ(2015)

「あたらしい地面/地底のうたを聴く」ギャラリー・ハシモト/東京(2015)