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空白を訪ねる –そこで出会ったことば−

期間:2015年12月19日(土)から2016年2月28日(日)9:00〜22:00
※12月29日(火)から1月3日(日)、1月28日(木)、2月25日(木)はお休み
会場:せんだいメディアテーク 7F ラウンジ
入場無料
主催:小森はるか+瀬尾夏美、3がつ11にちをわすれないためにセンター(せんだいメディアテーク)
協力:一般社団法人 NOOK
助成:一般財団法人 地域創造

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2011年3月の終わりにボランティアに出かけてから、
私たちはずっと同じことを続けています。

それは「何も無くなった」と言われたその土地を訪ね、
「本当にそうなのか?」という問いをこっそりと抱きながら、
そこにあったさまざまな痕跡や、
新たに生まれ出て来たことばを集めるということです。

本展では、駆け足で過ごして来たおよそ5年の時間を、
私たちがつくって来たさまざまな記録物を通して振り返ります。
その過程で、「記録出来たと考えていたけどこぼれ落ちていたもの」や、
「むしろこんなにも映っていたもの」に気づいたりするかもしれません。
またそれらは、私たちではない誰かの目に触れることで、
より鮮やかになることを感じています。

5年を間近に控えたいま、このあたらしい空白の場で、
誰かと出会えたら、と思っています。

 

関連イベント

◎上映『波のした、土のうえ』
日時:2016年2月28日(日)14:10-15:18
会場:せんだいメディアテーク 7f スタジオシアター
参加:申込不要・参加無料・出入自由
陸前高田の人びとの半生と風景の変化を描写した映像作品。各映像の主となる住民と小森、瀬尾の三者共同で制作されている。
「『星空と路』上映室」の上映プログラムのひとつです。

 

◎シネマてつがくカフェ
テーマ:「映像作品『波のした、土のうえ』から考える」
2016年2月28日(日)15:30-17:30
会場:せんだいメディアテーク 7f スタジオa
ファシリテーター:西村高宏(てつがくカフェ@せんだい)
ファシリテーショングラフィック:近田真美子(てつがくカフェ@せんだい)
『波のした、土のうえ』の上映後に、対話の場・シネマてつがくカフェを開きます。

問い合わせ
3がつ11にちをわすれないためにセンター
仙台市青葉区春日町2-1
TEL 022-713-4483/FAX 022-713-4482

《関連展示》
◎小森はるか+瀬尾夏美 巡回展「波のした、土のうえ(をもう一度歩く)」in 仙台

期間:2016年1月26日(火)-2月7日(日)11:00-20:00
※初日は16:00スタート、日曜日は18:00まで
入場料:無料(一部イベントは有料)
会場:Gallery TURNAROUND(仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1F)
お問い合わせ先:022-398-6413 (Gallery TURNAROUND)

2014年冬にせんだいメディアテークで発表した「波のした、土のうえ」に、新たな作品と編集を加えた展覧会を市内ギャラリーにて行っています。ぜひ、足をお運びください。

巡回展 波のした、土のうえ(をもう一度歩く)in仙台

小森はるか+瀬尾夏美

巡回展 波のした、土のうえ(をもう一度歩く) in仙台

Komori Haruka + Seo Natsumi

Traveling Exhibition
’’under the wave, on the ground’’ in Sendai

 

会期:2016年1月26日(火)- 2月7日(日)※月曜は休館日

時間:11:00-20:00

(初日は16:00スタート、日曜は18:00まで)

会場:Gallery TURNAROUND

入場料:無料(一部イベント有料)

 

会場サイト:http://turn-around.jp/sb/log/eid489.html

住所:仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1F
(地下鉄東西線「大町西公園駅」より徒歩4分)

お問い合わせ先:022-398-6413(Gallery TURNAROUND)

巡回展サイト:http://komori-seo.main.jp/namitsuchi


共催:Gallery TURNAROUND、小森はるか+瀬尾夏美

デザイン:浅田大輔、瀬尾夏美

展示設営:酒井耕

記録:一般社団法人NOOK

助成:公益財団法人朝日新聞文化財団、企業メセナ協議会GBfund、公益財団法人野村財団

協力:趙純恵、一般社団法人NOOK、せんだいメディアテーク3がつ11にちをわすれないためにセンター、てつがくカフェ@せんだい

感謝:阿部裕美さん、鈴木正春さん、紺野勝代さん、陸前高田のちっちゃな花菜(はな)畑のみなさま、陸前高田災害FM、佐々木農機、食堂かもん、大坂写真館、佐藤たね屋、陸前高田のみなさま、住田町のみなさま

 

 

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巡回展「波のした、土のうえ」概要

大津波からもうすぐ5 年が経ちます。津波に洗われた東北の沿岸部にも、東京にも関西にも九州にも、どこに暮らす人にも、きっと同じように5 年という時間があったと思います。

私たちは東京の学生だった2011 年4 月に初めて東北の沿岸部を訪れ、地域の人たちに助けられていく体験を通して、「ここで生きている人たちの声を誰かに届けたい」と考えるようになりました。
そこで、時間や距離を越えて声を届けるひとつの方法として、「記録」に向き合い始めます。 2012 年春には岩手県沿岸南部に位置する陸前高田市に拠点を移し、その土地で暮らすことを選びました。私たちはただただ、日々変わっていく風景を目の当たりにしながら、陸前高田の人たちに話を聞かせてもらいながら、およそ5 年間の移り変わりのかたわらに身を置き続けました。

私たちの作品は、この土地と、この土地に生きる人たちの声を拾おうとする一連の行為の集積と言えるかもしれません。同時にそれらが土地の記録の一部となり、声を届ける媒体になろうとする「表現」のひとつの形になるように、と考えています。

本巡回展は2014 年冬にせんだいメディアテークで発表した「波のした、土のうえ」という作品群を、一年の各地への巡回と時間の経過を経た身体でもう一度歩きなおすことで、新たな形の展覧会へと結んでいきます。

一連の巡回展は、訪れる土地で出会う人たちとの対話も目的としており、この仙台展も例外ではありません。声を届けながら、声を受け取っていく。巡回の過程を通して、私たちの展覧会は有機的な運動をともない、更新され、次の土地へと繋がっていきます。

大津波から5 年目のある日に、私たちにとって、いつも「はじまりの土地」である仙台で、あなたと出会えたら幸いです。

2015年1月 小森はるか+瀬尾夏美

 

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関連イベント情報

◾︎オープニングレセプション

2016年1月26日(火)17:00〜

ケータリング:高橋創一さん(気仙沼出身)
参加費1000円/軽食・ドリンク付

 

◾︎トークイベント①

申し込み不要、参加費500円(1ドリンク付き)

2016年1月26日(火)18:00-16:00 

ゲスト:小原真史さん(IZU PHOTO MUSEUM研究員)

司会:清水チナツさん(せんだいメディアテーク学芸員)

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小原真史 Kohara Masashi

1978年愛知県生まれ。映像作家。IZU PHOTO MUSEUM研究員として「荒木経惟写真集展 アラーキー」「宮崎学 自然の鉛筆」展、「小島一郎 北へ、北から」展、「増山たづ子 すべて写真になる日まで」展、「戦争と平和──伝えたかった日本」展などを担当。監督作品に「カメラになった男ー写真家 中平卓馬」がある。「中平卓馬試論」で第10回重森弘淹写真評論賞、「富士幻景」展をはじめとしたIZU PHOTO MUSEUMの活動で第24回「写真の会」賞を受賞。著書に『富士幻景ー近代日本と富士の病』『時の宙づりー生・写真・死』『戦争と平和ー〈報道写真〉が伝えたかった日本』(共著)など。 東京藝術大学・東京工芸大学非常勤講師。

清水さん清水チナツ Shimizu Chinatsu

1983 年福岡県北九州生まれ。せんだいメディアテーク学芸員。大学卒業後、NPO法人Art Institute Kitakyushuに所属し、地元作家の展覧会の企画運営を行う。その後、インディペンデントキュレーター遠藤水城とともにインドネシアのアートシーン 調査、CREAMヨコハマ国際映像祭アシスタントキュレーター、東京・神保町「路地と人」運営メンバーを経て、現職。メディアテークでは、市民(在野の学 習者)とともに展覧会企画制作/メディアセンター運営/フリーペーパーや書籍の編集/対話の場づくり/伝承民話の記録活動にとりくんでいる。NPO remoメンバー。

 

◾︎トークイベント②

2016年2月3日(水)19:00-21:00 

ゲスト:甲斐賢治さん(せんだいメディアテーク 企画・活動支援室 室長)

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甲斐賢治 Kai Kenji

せんだいメディアテーク企画・活動支援室 室長。大阪生まれ。おもに地方行政の文化施策に従事、企画、運営などをおこなうとともに、remo / 記録と表現とメディアのための組織、アートNPOリンクなど、複数のNPOに所属、社会活動としてのアートに取り組む。2010年春より現職。2011年度芸術選奨・芸術振興部門文部科学大臣新人賞。

 

◾︎トークイベント③

2016年2月6日(土)15:00-17:00 

ゲスト:志賀理江子さん(写真家)

司会:清水チナツさん

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志賀理江子 Shiga Rieko

1980 年愛知県生まれ、宮城県在住。2004 年にロンドン芸術大学チェルシーカレッジを卒業。フィールドワークを基に行う写真制作により、シリーズ作品を 展開。写真集に「Lilly」(2008/アートビートパブリッシャーズ)、「CANARY」(2008/赤々舎)螺旋海岸アルバム、ノート(2013年)

 

 

◾︎トークイベント④

2016年2月7日(日)13:00-15:00

ゲスト:小野和子さん(民話採訪者、翻訳者)

司会:清水チナツさん

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小野和子 Ono Kazuko

民話採訪者。1970年から宮城県を中心に東北地方の民話採訪、民話集編纂に従事する。その傍ら、児童書、翻訳書を執筆。後に「みやぎ民話の 会」を設立し代表をつとめ、現在は同会顧問。民話に関する編著書に『長者原老媼夜話』(評論社)、『宮城県の民話ー宮城県文化財調査報告書130集ー』 (宮城県教育委員会刊・調査責任者)、『みちのく民話まんだらー民話のなかの女たちー』(北燈社)、みやぎ民話の会叢書第1集から第14集まで監修。 1993年宮城県児童文化おてんとさん賞受賞。2004年地方教育行政功労者文部科学大臣表彰。2013年宮城県芸術選奨受賞。

 


<せんだいメディアテークでの関連展示>

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小森はるか+瀬尾夏美「空白を訪ねる -そこで出会ったことば-」

会場:せんだいメディアテーク 7f ラウンジ

会期:2015年12月19日(土)-2016年 2月28日(日)

休館日:12月29日(火)ー1月3日(日)、1月28日(木)、2月25日(木)は休み

時間:9:00-22:00

入場料:無料

http://recorder311.smt.jp/information/48981/

 

上映『波のした、土のうえ』

2016年2月28日(日)14:10-15:18

会場:せんだいメディアテーク 7f スタジオシアター

陸前高田の人々の半生と風景の変化を描写した映像作品。各映像の主となる住民と小森、瀬尾の三者共同で制作されている。

*「『星空と路』上映室」の上映プログラムの1つです。

 

シネマてつがくカフェ

テーマ:「映像作品『波のした、土のうえ』から考える」

2016年2月28日(日)15:30-17:30

会場:せんだいメディアテーク 7f スタジオa

ファシリテーター:西村高宏さん
ファシリテーショングラフィック:近田真美子さん

小森+瀬尾作品「波のした、土のうえ」をみなさんとともに鑑賞したあと、対話の場・シネマてつがくカフェを開きます。どうぞお気軽にご参加ください。休憩時にはお飲物をご用意しております。

てつがくカフェとは?

て つがくカフェは、わたしたちが通常当たり前だと思っている事柄からいったん身を引き離し、「そもそもそれって何なのか」といった問いを投げかけ、ゆっくり お茶を飲みながら「対話」をとおして自分自身の考えを逞しくすることの難しさや楽しさを体験していただこうとするものです。

 てつがくカフェ@せんだい http://tetsugaku.masa-mune.jp/
考えるテーブルてつがくカフェ  http://table.smt.jp/?p=4097

「略歴用写真(西村)」20151218 西村高宏 Nishimura Takahiro

福井大学医学部准教授。「てつがくカフェ@せんだい」主宰。専門は臨床哲学。
哲 学以外の研究者や様々な職業従事者と連携し、医療や教育、科学技術、政治、アートなどのうちに潜む哲学的な諸問題を読み解く活動をおこなう。2011年3 月11日以降は、「せんだいメディアテーク」と連携しながら、震災という〈出来事〉を〈対話〉という営みをとおして自分たちのことばで語り直すための 〈場〉を拓いている

 

プロフィール写真(近田)近田真美子 Konda Mamiko

東北福祉大学講師。「てつがくカフェ@せんだい」スタッフ。専門は精神看護学。
精 神科をはじめ外科病棟やICU病棟にて看護師として働いた後、看護教育に携わる。てつがくカフェ@せんだいのスタッフとして主にファシリテーション・グラ フィックを担当している。また、震災後「東日本大震災を〈考える〉ナースの会」を立ち上げ、看護師を対象とした哲学的対話実践の場を拓いている。

 


 小森はるか+瀬尾夏美 Komori Haruka + Seo Natsumi

映 像作家の小森と、画家で作家の瀬尾によるアートデュオ。2011年4月、ふたりで沿岸部のボランティアに訪れたことをきっかけに結成。2012年4月に岩 手県気仙郡住田町へ移住。沿岸の陸前高田市を中心に、移り変わる風景や人びとのことばの記録を続けている。また、記録を未来や遠くの人に受け渡すための表 現について考えながら、多様なアート表現をつくり出している。

ウェブサイト:http://komori-seo.main.jp/

 

小森はるか|映像作家。

1989年静岡県生まれ。東京芸術大学美術学部先端芸術表現科卒業 同大学院修士課程修了。2013年-2014年は高田町の食堂かもんで働いていました。

 

瀬尾夏美|画家、作家。

1988年東京生まれ。東京芸術大学美術学部先端芸術表現科卒業 同大学院修士課程油画専攻修了。2012-2014年度は高田町の大坂写真館にてカメラマン、編集者として働いていました。

 

小森はるか+瀬尾夏美 活動歴

「つくることが生きること」3331 Arts Chiyoda/東京(2012)

「3.11とアーティスト|進行形の記録」水戸芸術館/茨城(2012)

「陸前高田未来作戦会議」陸前高田市内/岩手(2012より)

「まなざしの先に」川口市メディアセブン/埼玉(2013)

「Art Action UK Residency Program」Husk Gallery/ロンドン(2014)

「震災と表現. BOX ART 共有するためのメタファー」リアス・アーク美術館/気仙沼(2014)

「DeptfordX」St Paul’s Church/ロンドン (2014)

「記録と想起-イメージの家を歩く-」せんだいメディアテーク/仙台(2014)

「けせん、たいわ、つむぎ」陸前高田市内/岩手(2014より)

「レコーディングインプログレス」せんだいメディアテーク/仙台(2015)

「Those who go east」white conduit projects/ロンドン(2015)

「Sharing as Caring 4」Heidelberger Kunstverein/ハイデルベルク・ドイツ(2015)

「あたらしい地面/地底のうたを聴く」ギャラリー・ハシモト/東京(2015)

 

巡回展「波のした、土のうえ」in神戸

<時間訂正のお詫び>

◾︎トークイベントの時刻が間違っておりました。

2016年1月30日(土)17:00-19:00 →15:00-17:00が正しい時間です!大変失礼いたしました。

登壇者:鷲田清一さん、小森+瀬尾

司会:久保田テツさん

 

小森はるか+瀬尾夏美

巡回展 波のした、土のうえ in 神戸

Komori Haruka + Seo Natsumi

Traveling Exhibition
’’under the wave, on the ground’’ in Kobe

 

会期:2016年1月9日(土)- 1月31日(日)

※1/12(火)、1/18(月)、1/25(月)は休館日

時間:11:00 – 19:00

会場:デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO) 2F ギャラリーC

入場料:無料(一部イベント有料)

 

会場サイト:http://kiito.jp/

住所:〒651-0082 兵庫県神戸市中央区小野浜町1-4

問い合わせ先:(KIITO)

TEL 078-325-2235 / FAX:078-325-2230 / MAIL:info@kiito.jp

WEB:http://kiito.jp/

巡回展サイト:http://komori-seo.main.jp/namitsuchi


共催:デザイン・クリエイティブセンター神戸、小森はるか+瀬尾夏美

デザイン:浅田大輔

展示設営:酒井耕

記録:細谷修平

助成:公益財団法人朝日新聞文化財団、企業メセナ協議会GBfund、公益財団法人野村財団

協力:趙純恵、一般社団法人NOOK、せんだいメディアテーク3がつ11にちをわすれないためにセンター、てつがくカフェ@せんだい

感謝:阿部裕美さん、鈴木正春さん、紺野勝代さん、陸前高田のちっちゃな花菜(はな)畑のみなさま、陸前高田災害FM、佐々木農機、食堂かもん、大坂写真館、佐藤たね屋、陸前高田のみなさま、住田町のみなさま

 

 

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巡回展「波のした、土のうえ」概要

大津波からもうすぐ5年が経ちます。津波に洗われた東北の沿岸部にも、東京にも関西にも九州にも、どこに暮らす人にも、きっと同じように5年という時間があったと思います。

私たちは東京の学生だった2011年4月に初めて東北の沿岸部を訪れ、地域の人たちに助けられていく体験を通して、「ここで生きている人たちの声を誰かに届けたい」と考えるようになりました。そこで、時間や距離を越えて声を届けるひとつの方法として、「記録」に向き合い始めます。 2012年春には岩手県沿岸南部に位置する陸前高田市に拠点を移し、その土地で暮らすことを選びました。

私たちはただただ、日々変わっていく風景を目の当たりにしながら、陸前高田の人たちに話を聞かせてもらいながら、およそ5年間の移り変わりのかたわらに身を置き続けました。私たちの作品は、この土地と、この土地に生きる人たちの声を拾おうとする一連の行為の集積と言えるかもしれません。同時にそれらが土地の記録の一部となり、声を届ける媒体になろうとする「表現」のひとつの形になるように、と考えています。

本巡回展は2014年冬に発表した「波のした、土のうえ」という作品群の展示を軸とするとともに、訪れる土地で出会う人たちとの対話を目的としています。大津波に洗われた陸前高田に経過した時間と同じように、他の土地に流れた時間もまた、あの時誰かが予想したどれとも違うものだったのだろうと思います。声を届けながら、声を受け取っていく。巡回の過程を通して、私たちの展覧会は有機的な運動をともない、更新されていきます。

大津波から5年目のある日に、ここ、神戸で、あなたと出会えることをたのしみにしています。

 

2015年1月 小森はるか+瀬尾夏美

 

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関連イベント情報

イベントのお申し込みはKIITOウェブサイトにて要申込

参加費各500円

定員各30名(先着順)

 

◾︎トークイベント

2016年1月9日(土)14:00-16:00 終了しました

登壇者:酒井耕さん、濱口竜介さん、小森+瀬尾

司会:清水チナツさん

酒井さん酒井耕 Sakai Kou

1979年長野県生まれ。映画監督。東京農業大学在学中に自主制作映画を手掛け、卒業後、社会人として働いた後、2005年に東京藝術大学大学院映像研究科監督領域に入学。黒沢清、北野武らに師事し、在学中に長編『ホーム スイート ホーム』、修了制作『creep』(2007年)などを制作。2011年東日本大震災後、濱口竜介氏と共同で東北記録映画三部作『なみのおと』『なみのこえ』『うたうひと』を監督。現在は、仙台で民話の記録活動を続けるほか、地域の映像アーカイブ活動に関わっている。

 

濱口さん濱口竜介 Hamaguchi Ryusuke

1978年神奈川県生まれ。映画監督。2008年、東京藝術大学大学院映像研究科の修了制作『PASSION』がサン・セバスチャン国際映画祭や東京フィルメックスに出品され高い評価を得る。東日本大震災の被災者へのインタヴューから成る『なみのおと』『なみのこえ』、東北地方の民話の記録『うたうひと』(2011〜 2013/共同監督:酒井耕)、4時間を越える長編『親密さ』(2012)を監督するなど、地域やジャンルをまたいだ精力的な制作活動を続けている。最新作『ハッピーアワー』は第68回ロカルノ国際映画祭最優秀女優賞受賞をはじめ、海外映画祭で高い評価を得ている。

清水さん清水チナツ Shimizu Chinatsu

1983年福岡県北九州生まれ。せんだいメディアテーク学芸員。大学卒業後、NPO法人Art Institute Kitakyushuに所属し、地元作家の展覧会の企画運営を行う。その後、インディペンデントキュレーター遠藤水城とともにインドネシアのアートシーン調査、CREAMヨコハマ国際映像祭アシスタントキュレーター、東京・神保町「路地と人」運営メンバーを経て、現職。メディアテークでは、市民(在野の学習者)とともに展覧会企画制作/メディアセンター運営/フリーペーパーや書籍の編集/対話の場づくり/伝承民話の記録活動にとりくんでいる。NPO remoメンバー。

 

◾︎トークイベント

2016年1月15日(金)19:00-21:00 終了しました

登壇者:高森順子さん、田中範子さん、小森+瀬尾

高森さん高森順子 Takamori Junko

1984年神戸出身。2010年より手記集制作を行う「阪神大震災を記録しつづける会」事務局長。2011年より3年間「人と防災未来センター」において震災資料を収集、保存、展示する実務を担当。現在、大阪大学大学院博士後期課程に在籍し、災害伝承に関するフィールドワークを継続している。専門はグループ・ダイナミックス。

 

tanaka2015田中範子 Tanaka Noriko

1969年堺市出身。神戸映画資料館支配人、一般社団法人神戸映画保存ネットワーク理事。映画祭スタッフ、映写技師等を経て、2007年より現職。2014年、資料館館長の安井喜雄とともに、神戸映画保存ネットワークを設立し、所蔵フィルムの調査と活用に取り組む。

 

 

◾︎トークイベント

2016年1月16日(土)17:00-19:00 終了しました

登壇者:阿部裕美さん、金千秋さん、小森+瀬尾

阿部さん阿部裕美 Abe Hiromi

1967年陸前高田市高田町生まれ。震災前は夫とともに和食「味彩」を営業。震災後は陸前高田災害FMパーソナリティとして活動。地元に寄り添った丁寧な取材と言葉選びで多数の人気番組を生み出し、地元のみならず、全国にファンをつくる。現在は災害公営住宅にて、コミュニティづくりのお手伝いをしている。

 

金さん金千秋 Kim Chiaki

FMわぃわぃ総合プロデューサー。祖母の代からの神戸っ子。神戸には地震は来ないと言われ育ったが95年の震災で須磨区自宅・店舗も全壊。震災後2週間で放送を開始した在日コリアンコミュニティの安否確認ツールFMヨボセヨに参加。その後「たかとり救援基地」でのベトナム人への情報発信FMユーメンと合流し被災市民からの発信「FMわぃわぃ」へと移行する中に身を置き、「まち」とは何かを見つめ続ける20年を過ごした。

 

◾︎トークイベント

2016年1月30日(土)17:00-19:00 →15:00-17:00が正しい時間です!大変失礼いたしました。

登壇者:鷲田清一さん、小森+瀬尾

司会:久保田テツさん

鷲田さん鷲田清一 Washida Kiyokazu

1949年生まれ。哲学者、せんだいメディアテーク館長、京都市立芸術大学学長。京都大学文学部卒業、同大学院修了。大阪大学教授・総長などを経て、現職。これまで哲学の視点から、身体、他者、言葉、教育、アート、ケアなどを論じるとともに、さまざまな社会・文化批評をおこなってきた。主な著書に、 『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫、 サントリー学芸賞)、『「聴く」ことの力』(ちくま学芸文庫、桑原武夫学芸賞)、『「ぐずぐず」の理由』(角川選書、読売文学賞)、『しんがりの思想』 (角川新書)など多数。現在「折々のことば」(朝日新聞)連載中。

久保田さん久保田テツ Kubota Tetsu

京都生まれ。大阪大学コミュニケーションデザイン・センター(CSCD)特任准教授。1995年よりシンクタンク勤務し、アートプロジェクトのメセナ事業運営に携わる。2005年度より現職。主にメディアとコミュニケーションに関する教育研究、映像ドキュメンテーション実践、アートを軸とした社学連携事業などに取り組む。最近では小中学校における映画ワークショップなども実施。NPO remo[特定非営利活動法人 記録と表現とメディアのための組織]代表理事。

 

■シネマてつがくカフェ「波のした、土のうえ」

2016年1月24日(日)13:00-17:30

ファシリテーター:西村高宏さん
ファシリテーショングラフィック:近田真美子さん

小森+瀬尾作品「波のした、土のうえ」をみなさんとともに鑑賞したあと、対話の場・シネマてつがくカフェを開きます。どうぞお気軽にご参加ください。休憩時にはお飲物をご用意しております。

てつがくカフェとは?

て つがくカフェは、わたしたちが通常当たり前だと思っている事柄からいったん身を引き離し、「そもそもそれって何なのか」といった問いを投げかけ、ゆっくり お茶を飲みながら「対話」をとおして自分自身の考えを逞しくすることの難しさや楽しさを体験していただこうとするものです。

 てつがくカフェ@せんだい http://tetsugaku.masa-mune.jp/
考えるテーブルてつがくカフェ  http://table.smt.jp/?p=4097

「略歴用写真(西村)」20151218 西村高宏 Nishimura Takahiro

福井大学医学部准教授。「てつがくカフェ@せんだい」主宰。専門は臨床哲学。
哲 学以外の研究者や様々な職業従事者と連携し、医療や教育、科学技術、政治、アートなどのうちに潜む哲学的な諸問題を読み解く活動をおこなう。2011年3 月11日以降は、「せんだいメディアテーク」と連携しながら、震災という〈出来事〉を〈対話〉という営みをとおして自分たちのことばで語り直すための 〈場〉を拓いている

 

プロフィール写真(近田)近田真美子 Konda Mamiko

東北福祉大学講師。「てつがくカフェ@せんだい」スタッフ。専門は精神看護学。
精 神科をはじめ外科病棟やICU病棟にて看護師として働いた後、看護教育に携わる。てつがくカフェ@せんだいのスタッフとして主にファシリテーション・グラ フィックを担当している。また、震災後「東日本大震災を〈考える〉ナースの会」を立ち上げ、看護師を対象とした哲学的対話実践の場を拓いている。

 


 小森はるか+瀬尾夏美 Komori Haruka + Seo Natsumi

映 像作家の小森と、画家で作家の瀬尾によるアートデュオ。2011年4月、ふたりで沿岸部のボランティアに訪れたことをきっかけに結成。2012年4月に岩 手県気仙郡住田町へ移住。沿岸の陸前高田市を中心に、移り変わる風景や人びとのことばの記録を続けている。また、記録を未来や遠くの人に受け渡すための表 現について考えながら、多様なアート表現をつくり出している。

ウェブサイト:http://komori-seo.main.jp/

 

小森はるか|映像作家。

1989年静岡県生まれ。東京芸術大学美術学部先端芸術表現科卒業 同大学院修士課程修了。2013年-2014年は高田町の食堂かもんで働いていました。

 

瀬尾夏美|画家、作家。

1988年東京生まれ。東京芸術大学美術学部先端芸術表現科卒業 同大学院修士課程油画専攻修了。2012-2014年度は高田町の大坂写真館にてカメラマン、編集者として働いていました。

 

小森はるか+瀬尾夏美 活動歴

「つくることが生きること」3331 Arts Chiyoda/東京(2012)

「3.11とアーティスト|進行形の記録」水戸芸術館/茨城(2012)

「陸前高田未来作戦会議」陸前高田市内/岩手(2012より)

「まなざしの先に」川口市メディアセブン/埼玉(2013)

「Art Action UK Residency Program」Husk Gallery/ロンドン(2014)

「震災と表現. BOX ART 共有するためのメタファー」リアス・アーク美術館/気仙沼(2014)

「DeptfordX」St Paul’s Church/ロンドン (2014)

「記録と想起-イメージの家を歩く-」せんだいメディアテーク/仙台(2014)

「けせん、たいわ、つむぎ」陸前高田市内/岩手(2014より)

「レコーディングインプログレス」せんだいメディアテーク/仙台(2015)

「Those who go east」white conduit projects/ロンドン(2015)

「Sharing as Caring 4」Heidelberger Kunstverein/ハイデルベルク・ドイツ(2015)

「あたらしい地面/地底のうたを聴く」ギャラリー・ハシモト/東京(2015)

 

瀬尾夏美個展「波のした、土のうえ/二重のまち」

東日本大震災後、岩手県陸前高田市に拠点を移し、生活者として現地の状況を肌に感じながら、絵画やことばをとおして表現する瀬尾夏美の近作・新作を展示します。

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瀬尾夏美個展「波のした、土のうえ/二重のまち」

会期:2015年11月7日[土]~ 2016年1月31日[日]

会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー第9室

入場料:同時開催「3.11以後の建築」の入場料に含まれます。

住所:〒310-0063 茨城県水戸市五軒町 1-6-8

お問い合わせ:TEL029-227-8111(水戸芸術館)

休館日: 月曜日、年末年始 2015 年 12 月 27 日(日)~ 2016 年 1 月 4

日(月)

※ただし 11 月 23 日、1 月 11 日(月・祝)は開館、11 月 24 日、1 月 12

日(火)休館

開館時間:9:30-18:00(入場時間は17:30まで)

主催:公益財団法人水戸市芸術振興財団

協力:アサヒビール株式会社、一般社団法人NOOK

企 画:竹久侑(水戸芸術館現代美術センター学芸員)

https://arttowermito.or.jp/gallery/gallery02.html?id=440

巡回展「波のした、土のうえ」in 盛岡

 

小森はるか+瀬尾夏美

巡回展 波のした、土のうえ in 盛岡

Komori Haruka + Seo Natsumi

Traveling Exhibition
’’under the wave, on the ground’’ in Morioka

 

会期:2015年8月28日(金)- 9月13日(日)

時間:11:00 – 19:00

会場:Cyg art gallery

会場サイト:http://www.cyg-morioka.com/

住所:〒020-0023 岩手県盛岡市内丸16-16 大手先ビル2F

問い合わせ先:(Cyg art gallery)

TEL 019-681-8089

info@cyg-morioka.com

http://www.cyg-morioka.com/

入場料:無料

巡回展サイト:http://komori-seo.main.jp/namitsuchi

レセプションパーティー ※要申し込み

2015年9月12日(土)19:00- 料金 1000円 (ワンドリンク+軽食)

申し込み先:TEL 019-681-8089 (Cyg art gallery)

morioka

フライヤーをダウンロードする

 

 

 

 

 

 


共催:Cyg art gallery、小森はるか+瀬尾夏美

協賛:株式会社フロムいわて

デザイン:浅田大輔

記録:細谷修平

字幕制作:加藤久美子(Penguin Translation)

助成:公益財団法人朝日新聞文化財団、企業メセナ協議会GBfund、公益財団法人野村財団

協力:趙純恵、一般社団法人NOOK、せんだいメディアテーク3がつ11にちをわすれないためにセンター、てつがくカフェ@せんだい

感謝:阿部裕美さん、鈴木正春さん、紺野勝代さん、陸前高田のちっちゃな花菜(はな)畑のみなさま、喫茶風(ぷねうま)、陸前高田災害FM、佐々木農機、食堂かもん、大坂写真館、佐藤たね屋、陸前高田のみなさま、住田町のみなさま

 

 

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巡回展「波のした、土のうえ」概要

大津波から4年と約半年。それぞれにとってのこれまでがあったと思います。津波に洗われた東北の沿岸部にも、東京にも関西にも九州にも、どこに暮らす人びとにも、それは同じようにあったでしょう。

私たちは東京の大学院生だった2011年4月に初めて東北の沿岸部を訪れ、地域の人たちに助けられていく体験を通して、「ここに生きている人たちの声を誰かに届けたい」と考えるようになりました。そこで、時間や距離を越えて声を届けるひとつの方法として、「記録」に向き合い始めます。 2012年春には岩手県沿岸の南部に位置する陸前高田市に拠点を移し、その土地のなかで暮らすことを選びました。

私たちはただただ、日々変わっていく風景を目の当たりにしながら、陸前高田の人びとに話を聞かせてもらいながら、4年間の移り変わりの傍らに身を置き続けました。私たちの作品は、この土地と、この土地に生きる人びとの声を拾おうとする一連の行為の集積と言えるかもしれません。同時にそれらが土地の記録の一部となり、声を届ける媒体になろうとする「表現」のひとつの形になるように、と考えています。

本巡回展は2014年冬に発表した「波のした、土のうえ」という作品群の展示を軸とするとともに、訪れる各地で出会うであろう人びととの対話を目的としています。大津波に洗われた陸前高田に経過した4年の時間と同じように、他の土地に流れた時間もまた、あの時誰かが予想したどれとも違うものであったでしょう。声を届けながら、声をあつめていく。巡回の過程を通して、私たちの作品はより多面的なものに変化していくのだろうと考えています。

大津波から5年目のある日に、作品を通して、あなたと出会えたら幸いです。
2015年8月 小森はるか+瀬尾夏美

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会期中イベント

シネマてつがくカフェ「波のした、土のうえ」

※申し込み不要、参加費300円

2015年9月6日(日)14:00 – 17:00

ファシリテーター:西村高宏さん、近田真美子さん

小森+瀬尾作品「波のした、土のうえ」をみなさんとともに鑑賞したあと、対話の場・シネマてつがくカフェを開きます。どうぞお気軽にご参加ください。休憩時にはお飲物とお菓子をご用意しております。

てつがくカフェとは?

て つがくカフェは、わたしたちが通常当たり前だと思っている事柄からいったん身を引き離し、「そもそもそれって何なのか」といった問いを投げかけ、ゆっくり お茶を飲みながら「対話」をとおして自分自身の考えを逞しくすることの難しさや楽しさを体験していただこうとするものです。

 てつがくカフェ@せんだい http://tetsugaku.masa-mune.jp/
考えるテーブルてつがくカフェ  http://table.smt.jp/?p=4097

西村高宏|Nishimura Takahiro

てつがくカフェ@せんだい、Cafe Philo(カフェフィロ)、東北文化学園大学 医療福祉学部 教授(専門分野:臨床哲学)

近田真美子|Konda Mamiko

てつがくカフェ@せんだい、東日本大震災を〈考える〉ナースの会、東北福祉大学 健康科学部 講師(専門分野:精神看護学)

 

 

トークイベント

※申し込み不要、参加費無料

2015年9月5日(土)14:00-16:00

ゲスト:酒井耕さん

酒井耕|Sakai Kou

1979 年長野県生まれ。東京農業大学在学中に自主制作映画を手掛け、卒業後、社会人として働いた後、2005年に東京藝術大学大学院映像研究科監督領域に入学。 黒沢清、北野武らに師事し、在学中に長編『ホーム スイート ホーム』、修了制作『creep』(2007年)などを制作。2011年東日本大震災後、濱口竜介氏と共同で東北記録映画三部作『なみのおと』『なみのこ え』『うたうひと』を監督。現在は、仙台で民話の記録活動を続けるほか、地域の映像アーカイブ活動に関わっている。

 

2015年9月12日(土)14:00-16:00

ゲスト:阿部裕美さん、野田尚紀さん

阿部裕美|Abe Hiromi

1967年陸前高田市高田町生まれ。震災前は夫とともに和食「味彩」を営業。震災後は陸前高田災害FMパーソナリティとして活動。地元に寄り添った丁寧な取材と言葉選びで多数の人気番組を生み出し、地元のみならず、全国にファンをつくる。現在は災害公営住宅にて、コミュニティづくりのお手伝いをしている。

野田尚紀|Noda Naoki

1968年盛岡市生まれ。盛岡一高を経て、早稲田大学卒業。1992年、IBC岩手放送入社。報道カメラマン、記者、ディレクターとして番組制作に携わる。2007年退社。総務省岩手県テレビ受信者支援センター(デジサポ岩手)次長を経て、2012年、映像制作配信会社「株式会社フロムいわて」を設立。代表取締役。岩手県立大学大学院総合政策研究科博士後期課程(放送・通信メディア研究)在籍中。

2015年9月13日(日)14:00-16:00

ゲスト:清水建人 さん

清水建人 |Shimizu Kento

1976年岐阜県生まれ。せんだいメディアテーク学芸員。2001年より現職。メディアテークにおける展覧会事業および、市民協働事業の企画運営を行う。近年担当した主な企画展は「高嶺格 大きな休息」(2008年)、「高橋匡太 光の航跡」(2009年)、「開館10周年 いま、バリアとはなにか」(2010年)、「志賀理江子 螺旋海岸」(2012年)、「記録と想起・イメージの家を歩く」(2014年)など。

 


 小森はるか+瀬尾夏美 Komori Haruka + Seo Natsumi

映像作家の小森と、画家で作家の瀬尾によるアートデュオ。2011年4月、ふたりで沿岸部のボランティアに訪れたことをきっかけに結成。2012年4月に岩手県気仙郡住田町へ移住。沿岸の陸前高田市を中心に、移り変わる風景や人びとのことばの記録を続けている。また、記録を未来や遠くの人に受け渡すための表現について考えながら、多様なアート表現をつくり出している。

ウェブサイト:http://komori-seo.main.jp/

 

小森はるか|映像作家。

1989年静岡県生まれ。東京芸術大学美術学部先端芸術表現科卒業 同大学院修士課程修了。2013年-2014年は高田町の食堂かもんで働いていました。

 

瀬尾夏美|画家、作家。

1988年東京生まれ。東京芸術大学美術学部先端芸術表現科卒業 同大学院修士課程油画専攻修了。2012-2014年度は高田町の大坂写真館にてカメラマン、編集者として働いていました。

 

小森はるか+瀬尾夏美 活動歴

小森はるか+瀬尾夏美 活動歴

「つくることが生きること」3331 Arts Chiyoda/東京(2012)

「3.11とアーティスト|進行形の記録」水戸芸術館/茨城(2012)

「陸前高田未来作戦会議」陸前高田市内/岩手(2012より)

「まなざしの先に」川口市メディアセブン/埼玉(2013)

「Art Action UK Residency Program」Husk Gallery/ロンドン(2014)

「震災と表現. BOX ART 共有するためのメタファー」リアス・アーク美術館/気仙沼(2014)

「DeptfordX」St Paul’s Church/ロンドン (2014)

「記録と想起-イメージの家を歩く-」せんだいメディアテーク/仙台(2014)

「けせん、たいわ、つむぎ」陸前高田市内/岩手(2014より)

「レコーディングインプログレス」せんだいメディアテーク/仙台(2015)

「Those who go east」white conduit projects/ロンドン(2015)

「Sharing as Caring 4」Heidelberger Kunstverein/ハイデルベルク・ドイツ(2015)

「あたらしい地面/地底のうたを聴く」ギャラリー・ハシモト/東京(2015)

 

小森+瀬尾個展「あたらしい地面/地底のうたを聴く」

Project:02 小森はるか+瀬尾夏美

「あたらしい地面/地底のうたを聴く」

 

会期:2015 年 7 月 10 日(金)-8 月 12 日(水)

開廊時間:12:00-19:00 (日、月、祝休廊)

場所:ギャラリー・ハシモト

〒103-0004東京都中央区東日本橋3-5-5 矢部ビル2F

 

お問い合わせ先:ギャラリー・ハシモト

info@galleryhashimoto.jp / 03-5641-6440 (担当:金森)

HP: http://galleryhashimoto.jp/

Facebook: www.facebook.com/hashimotoartoffice

TWITTER: http://twitter.com/GH_Hashimoto

 


イベント

参加費:500円(1drink)※8/8のみ参加費1000円(1drink)
→各回定員30名
→申込み方法:件名に「○月○日イベント参加希望」と明記の上
お名前、参加人数、電話番号をinfo@galleryhashimoto.jpにお送りください。FBでは申込みを受け付けていません。

オープニングレセプション

2015 年 7 月 10 日(金)18:00~21:00

※18:00~19:00 小森・瀬尾によるプレゼン、19:00~21:00 レセプション     ※映像作品を含む展示となります。会場が狭くなりますことご了承願います。

 

トーク:小森はるか+瀬尾夏美 × 濱口竜介

司会進行:細谷修平

2015 年 7 月 18 日(土)19:30~

hamaguchi-po 濱口竜介 HAMAGUCHI Ryusuke

映画監督。1978 年、神奈川県生まれ。『PASSION』が国内外の映画祭で高い評価を得る。その後も震災後の 東北に取材した「東北記録映画三部作」(2011-2013/共同監督:酒井耕)や、染谷将太を主演に迎えた『不気味なものの肌に触れる』など地域やジャンルをまたいだ精力的な制作活動を続けている。現在は活動拠点を神戸に移して新作を制作中。

 

プレゼンテーション :

小森はるか+瀬尾夏美 ファシリテーター : 趙純恵

2015 年 7 月 25 日(土)19:30~

cho-po趙純恵 CHOSunhe

1986 年東京生まれ。東京藝術大学美術研究科先端芸術表現専攻修了。東アジアの近現代美術史を軸に、ポストコロニアル・ディアスポラアートのリサーチを進めながら、アジアのアートにおけるオルタナティブな歴史の再定義を念頭に、展覧会企画、プロジェクトコーディネーター、翻訳など幅広く活動している。現在、東京とソウルを拠点に活動中。

 

トーク:小森はるか+瀬尾夏美 × 高山明

司会進行:趙純恵

2015 年 8月 1 日(土)19:30~

takayama-po高山 明 TAKAYAMA Akira

1969 年生まれ。2002 年、Port B を結成。既存の演劇の枠組を超えた作品郡を発表。観客論を軸に据え、 現実の都市や社会に「演劇=客席」を拡張していく手法により、演劇のアーキテクチャを更新し、社会のなかに新たなプラットフォーム=「劇場 2.0」を作ることを試みている。2013 年にはシンクタンク Port 観光リ サーチセンターを設立。観光、建築、様々なメディア、異分野とのコラボレーションに活動の領域を拡げ、 演劇的発想・思考によって様々なジャンルでの可能性の開拓に取り組んでいる。

 

イベント:小森はるか+瀬尾夏美 × 多田淳之介

2015 年 8月 8日(土)19:30~

tada-po多田淳之介 TADA Junnosuke

1976 年生まれ。東京デスロック主宰、演出家。古典から現代戯曲、パフォーマンス作品まで幅広く創 作。俳優の身体、観客、時間をも含めたその場での現象をフォーカスした演出が特徴。韓国、フラン スでの公演、共同製作など国内外問わず活動。2010 年 4 月に富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ の芸術監督に就任。2013年12月に日韓共同製作作品『가모메 カルメギ』に於いて韓国で最も権威のある東亜演劇賞演出賞を外国人として初受賞。

 


ギャラリー・ハシモト 紹介文より

2011年3月11日、東日本大震災、あの日を境に様々なことが変わっていったように思う。4年という月日が流れ、何が変わり何が変わっていないのか、彼女たちの作品、活動を通してそれぞれに考えるきっかけとしてもらえればと思っている。

大津波が襲った岩手県陸前高田市、15mを越えた津波は街を飲み込みその風景は変わってしまった。高田松原と呼ばれた7万本もあった松の防風林は1本を残して流され、海水浴客で賑わった砂浜はもうない。3.11以降、多くのアーティストが「表現とは何か」「作家として、一個人として何ができるのか」そのような問いを自らに投げかけたことは言うまでもない。誰もが当事者であったが、当時の“反応”は今はもう多くが薄れている。

その中で変わらずに土地に向かいあっている作家が、小森と瀬尾なのだと思う。「土地の話を聞き、風景の変化を見続けて、移り変わりを感じられるような身体をつくることがまず大事だと思ったんです。」そう言って2012年から陸前高田に住まいを移し、話を聞き、言葉を記録し、繰り返し町を歩き、絵や映像に留めている。小森と瀬尾は、伝えるために表現が必要だと考える。そして、その表現は「震災」という枠を越えて、共有できるものを生み出すことが可能なのではないか、と。もし“明るい未来”というものがあるのなら、私たちは出来事を認識し、改めて考える必要があるのだと思う。

今回の展覧会では、小森はるか+瀬尾夏美の新作の映像作品1点、これまで制作してきた作品を東京では初めてとなる個展形式で発表します。毎土曜日(11日を除く)には、トークゲスト、ファシリテーター、演出家を迎えイベントを行います。聞くこと、話すことはセットだと話す彼女たちに耳を傾け、声を届けてもらえたら幸いです。

(企画担当:金森千紘)

 

巡回展「波のした、土のうえ」in陸前高田

 

小森はるか+瀬尾夏美

巡回展 波のした、土のうえ in 陸前高田

Komori Haruka + Seo Natsumi

Traveling Exhibition
’’under the wave, on the ground’’ in Rikuzentakata

 

会期:2015年4月25日(土)- 5月5日(火・祝)

※4/29(水)は定休日のためお休みします。

時間:10:00 – 19:00 ※最終日は17:00まで

会場:喫茶 風(ぷねうま)2F

住所:岩手県 陸前高田市 高田町字飯森場1-3

会場ウェブサイト:http://www.ne.jp/asahi/rikutaka/puneuma/index.html

問い合わせ先:komori.seo@gmail.com

入場料:無料

特典:来場された方は喫茶ぷねうまのケーキセットが100円引きになります。

巡回展サイト:http://komori-seo.main.jp/namitsuchi (準備中)
波のした土のうえチラシ

チラシをダウンロードする

 

 


企画:小森はるか、瀬尾夏美

デザイン:浅田大輔

展示設営:酒井耕

助成:公益財団法人朝日新聞文化財団

協力:趙純恵、一般社団法人NOOK、せんだいメディアテーク3がつ11にちをわすれないためにセンター、てつがくカフェ@せんだい

感謝:阿部裕美さん、鈴木正春さん、紺野勝代さん、陸前高田のちっちゃな花菜(はな)畑のみなさま、喫茶風(ぷねうま)、陸前高田災害FM、佐々木農機、食堂かもん、大坂写真館、佐藤たね屋、陸前高田のみなさま、住田町のみなさま

 

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巡回展「波のした、土のうえ」概要

大津波から丸4年とすこし。それぞれにとっての4年間があったと思います。津波に洗われた東北の沿岸部にも、東京にも関西にも九州にも、どこに暮らす人びとにも、それは同じようにあったでしょう。

私 たちは東京の大学院生だった2011年4月に初めて東北の沿岸部を訪れ、地域の人たちに助けられていく体験を通して、「ここに生きている人たちの声を誰か に届けたい」と考えるようになりました。そこで、時間や距離を越えて声を届ける方法として、「記録」に向き合い始めます。 2012年春には岩手県の沿岸に位置する陸前高田市に拠点を移し、その土地のなかで暮らすことを選びました。

私たちはただただ、日々変わっ ていく風景を目の当たりにしながら、陸前高田の人びとに話を聞かせてもらいながら、4年間の移り変わりの傍らに身を置き続けました。私たちの作品は、この 土地と、この土地に生きる人びとの声を拾おうとする一連の行為の集積と言えるかもしれません。同時にそれらが土地の記録の一部となり、声を届ける媒体にな ろうとする「表現」のひとつの形になるように、と考えています。

本巡回展は2014年冬に発表した「波のした、土のうえ」という作品群の展 示を軸とするとともに、訪れる各地で出会う人びととの対話を目的としています。大津波に洗われた陸前高田に経過した4年の時間と同じように、他の土地に流 れた時間もまた、あの時誰かが予想したどれとも違うものであったでしょう。声を届けながら、声をあつめていく。巡回の過程を通して、私たちの作品はより多 面的なものに変化していくだろうと考えます。

大津波から5年目のある日に、作品を通して、あなたと出会えたら幸いです。

 

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会期中イベント

オープニングパーティ+ギャラリーツアー

2015年4月25日(土)17:00 – 20:00

1Fにて飲み物、軽食をご用意しております。

18:00- ギャラリーツアーでは、小森と瀬尾が作品の解説などを行います。

 

トークイベント「小森はるか+瀬尾夏実に聞きたいいくつかのこと」

2015年5月1日(金)18:30 – 20:30

ファシリテーター:趙純恵さん

小森はるかと瀬尾夏美のいままでの活動や、これまで感じたことなどをお話します。ご来場のみなさんとのディスカッションのお時間もございます。

趙純恵|キュレーター。1986年東京生まれ。

東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了。戦後の東アジア美術を調査しながら、美術が持つ歴史性・政治性を考える勉強会や展覧会を企画している。

 

シネマてつがくカフェ「波のした、土のうえ」

2015年5月2日(土)14:00 – 17:00

ファシリテーター:西村高宏さん、近田真美子さん

小森+瀬尾作品「波のした、土のうえ」をみなさんとともに鑑賞したあと、対話の場・シネマてつがくカフェを開きます。どうぞお気軽にご参加ください。休憩時にはお飲物とお菓子をご用意しております。

入場料:300円

てつがくカフェとは?

て つがくカフェは、わたしたちが通常当たり前だと思っている事柄からいったん身を引き離し、「そもそもそれって何なのか」といった問いを投げかけ、ゆっくり お茶を飲みながら「対話」をとおして自分自身の考えを逞しくすることの難しさや楽しさを体験していただこうとするものです。

 てつがくカフェ@せんだい http://tetsugaku.masa-mune.jp/
考えるテーブルてつがくカフェ  http://table.smt.jp/?p=4097

西村高宏|てつがくカフェ@せんだい、Cafe Philo(カフェフィロ)、東北文化学園大学 医療福祉学部 教授(専門分野:臨床哲学)

近田真美子|てつがくカフェ@せんだい、東日本大震災を〈考える〉ナースの会、東北福祉大学 健康科学部 講師(専門分野:精神看護学)

 

ギャラリーツアー

2015年5月5日(火)14:00 –

小森と瀬尾が作品の解説などを行います。

 


 小森はるか+瀬尾夏美 Komori Haruka + Seo Natsumi

2012年4月に岩手県気仙郡住田町へ移住。沿岸の陸前高田市を中心に、移り変わる風景や人びとのことばの記録を続けている。また、記録を未来や遠くの人に受け渡すための表現について考えながら、多様なアート表現をつくり出している。

ウェブサイト:http://komori-seo.main.jp/

 

小森はるか|映像作家。

1989年静岡県生まれ。東京芸術大学美術学部先端芸術表現科卒業 同大学院修士課程修了。2013年-2014年は高田町の食堂かもんで働いていました。

 

瀬尾夏美|画家、作家。

1988年東京生まれ。東京芸術大学美術学部先端芸術表現科卒業 同大学院修士課程油画専攻修了。2012-2014年度は高田町の大坂写真館にてカメラマン、編集者として働いていました。

 

小森はるか+瀬尾夏美 活動歴

「つくることが生きること」3331 Arts Chiyoda/東京(2012)

「3.11とアーティスト|進行形の記録」水戸芸術館/茨城(2012)

「陸前高田未来作戦会議」陸前高田市内/岩手(2012より)

「まなざしの先に」川口市メディアセブン/埼玉(2013)

「Art Action UK Residency Program」Husk Gallery/ロンドン(2014)

「震災と表現. BOX ART 共有するためのメタファー」リアス・アーク美術館/気仙沼(2014)

「DeptfordX」St Paul’s Church/ロンドン (2014)

「記録と想起-イメージの家を歩く-」せんだいメディアテーク/仙台(2014)

「けせん、たいわ、つむぎ」陸前高田市内/岩手(2014より)

「レコーディングインプログレス」せんだいメディアテーク/仙台(2015)

「Those who go east」white conduit projects/ロンドン(2015)

「Sharing as Caring 4」Heidelberger Kunstverein/ハイデルベルク・ドイツ(2015)

Feb-April 2015/ Exhibition

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【仙台/日本】※終了しました

レコーディング イン プログレス 
―3がつ11にちをわすれないためにセンター活動報告展―

場所:せんだいメディアテーク 7F 南側ラウンジ、スタジオa・b

日時:2015年2月20日(金)から年3月18日(水)まで 10:00〜20:00

※2月26日は休館


http://recorder311.smt.jp/information/40983/

 


 

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【ロンドン/イギリス】※終了しました

Those who go east

場所:white conduit projects

日時:2015年3月10日から15日


http://artactionsupportforjapan.blogspot.co.uk/2015/02/kamaishi-1-image-chris-wainwright-2014.html

 


 

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【ハイデルベルグ/ドイツ】

Sharing as Caring 4

場所:Heidelberger Kunstverein

日時:2015年2月21日から4月12日

http://www.hdkv.de/html_docs/ausstellungen.htm

記録と想起・イメージの家を歩く

http://www.smt.jp/projects/recalling/

会期:2014年11月15日(土)から
2015年1月12日(月)まで
*11月27日および
12月29日から1月3日は休館
公開時間:11時から20時
会場:せんだいメディアテーク
6階 ギャラリー4200
入場料:一般(大学生・専門学校生含む)100円、高校生以下無料(豊齢カード、障がい者手帳をお持ちの方は半額)

参加作家:伊藤照手/岩崎孝正/川名まこと/川村智美/木村グレゴリオ/Yako Kimura/小森はるか/酒井 耕/佐藤貴宏/鈴尾啓太/瀬尾夏美/高野裕之/高橋哲男(Jai)長崎由幹/中村友紀/濱口竜介/早川由美子/藤井 光/細谷修平

ギャラリーツアー
2014年12月14日(日)14:00−16:00

小森+瀬尾が展示会場を一緒にまわります。

Deptford X 2014 / London

Deptford X 2014

We will participate in Deptford X!!
So we show a new our works about current state of Tohoku.

DeptfordX HP

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http://artactionsupportforjapan.blogspot.co.uk/2014/10/after-tsunami-linking-past-present-and.html

date:
27, 28 September, 4,5 October 2-4:30pm
*only these times!

place:
St Paul’s Church

exhibision:
“MOVING THE MOUNTAIN”

screening:
“under the wave, on the ground”(very new work!)
“A story of K-something sad in the scene”