今年リニューアルオープンした広島市現代美術館。
新しく始まったコレクション展企画「コレクション・リレーションズ」の第二弾に
小森+瀬尾が参加します。
『二重のまち』と『11歳だったわたしは』を中心に
『11歳だったわたしは-広島編』など、広島でのリサーチを経て作り始めた作品等も展示します。
============
コレクション・ハイライト+ コレクション・リレーションズ 2023-II
会期:2023年11月25日(土) — 2024年4月7日(日)
会場:広島市現代美術館 A展示室
開館時間:10:00–17:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし1/8、2/12は開館)、年末年始(12/27—1/1)、1/9(火)、2/13(火)
観覧料:一般350(250)円、大学生250(150)円、高校生・65歳以上150(100)円 ※( )内は30名以上の団体料金
公式HP:https://www.hiroshima-moca.jp/exhibition/collection2023-2
本展では第1室から第3室にかけて、当館コレクションの特質に親しんでいただくとともに、関連するテーマに沿った展示をあわせて紹介します。第4室は「コレクション・リレーションズ」と題し、展示内容をコレクションに限定せず、当館の収集方針や収集された作品、あるいは、広島という地域などと関連したコレクション展示の延長線上に位置付けられる企画を実施していきます。
ゲストアーティスト:小森はるか+瀬尾夏美
映像作家の小森はるかと、絵や文章をつくる瀬尾夏美によるアートユニットをゲストにむかえます。ふたりは2011年の東日本大震災をきっかけにユニットによる活動を開始し、翌年から3年間、岩手県陸前高田市に暮らしながら、移り変わるまちの風景やそこに暮らす人々の体験や記憶と向き合ってきました。現在は全国各地に赴いて人々のことばを記録し、それらを他者や未来へと伝えるための表現活動や対話の場づくりを行っています。
この展示で紹介するのは、復興事業の嵩上げ工事とともに変わりゆく陸前高田市の風景の記録や、四人の若者が同地を訪れて話を聞き、そこに暮らす人びとの語りをもとにつくられた物語『二重のまち』を朗読する様子を記録した映像作品《二重のまち/四つの旅のうた》(2020)。そして、11歳から90代までの幅広い世代に11歳の頃の記憶を尋ねるプロジェクト「11歳だったわたしは」(2021-)、さらには広島でのリサーチを経てつくられた作品等です。それらは、わたしたち各々が「当事者」「非当事者」という立場によらず、震災や戦争をはじめとした大きな出来事に空間や時間を超えて関わる方法として、自らの体験を語ること、他者の語りを聞くこと、語り合うことの可能性を浮かび上がらせます。
【関連イベント】
「11歳だったわたしは」ワークショップ その①:上映会+読書会
2024年1月13日(土)13:00〜16:00(12:45開場)
会場:地下1階ミュージアムスタジオ(定員30名、参加費無料)
https://www.hiroshima-moca.jp/event/7131
上映会13:00–14:30/読書会14:30–16:00
映像作品『11歳だったあなたへの11の質問』(63分)を鑑賞する上映会と、11歳の頃の記憶について聞き書きした冊子を用いて、
参加者同士による対話や簡単なインタビューを行います。上映会のみ、または読書会のみのご参加も可能です。
「11歳だったわたしは」ワークショップ その②:アーティスト・トーク+インタビュー体験
2024年1月14日(日)13:00〜16:00(12:45開場)
会場:地下1階ミュージアムスタジオ
※要事前申込(定員30名、参加費無料、高校生以上)
https://www.hiroshima-moca.jp/event/7192
アーティストトーク 13:00–14:00/インタビュー 14:00ー16:00
小森+瀬尾《11歳だったわたしは》制作の背景や趣旨、インタビューの方法等について話すアーティストトークと、
参加者同士でインタビューを行い、丁寧に対話を重ねることで言葉をつむぐ方法を体験します。
トークのみ、またはインタビュー体験のみのご参加も可能です。
※その③:『11歳だったわたしは 広島編』制作ワークショップ」に参加希望の方はぜひご参加ください。
「11歳だったわたしは」ワークショップ その③:「11歳だったわたしは 広島編」制作ワークショップ
日程:2024年2/3(土)、4(日)、23(金・祝)、24(土)、25(日)
11:00–17:00(予定)
会場:広島市現代美術館ほか
※要事前申込(5名程度、参加費無料、高校生以上)
https://www.hiroshima-moca.jp/event/7191
参加者が広島に暮らす数名にインタビューと映像撮影を行い、小森と瀬尾に助言を受けながらインタビュー映像の編集と聞き書きの文章を制作します。
それらは会期中に展示のなかで紹介される予定です。記録と表現に関心がある方や、広島の地域史に関心がある方のご参加をお待ちしています。
詳しくはwebサイトをご覧ください。