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巡回展「波のした、土のうえ」in広島

広島市現代美術館 オープンリサーチ・プロジェクト

小森はるか+瀬尾夏美 巡回展「波のした、土のうえ」in広島

「波のした、土のうえ」。津波のあとに残された痕跡とそこに宿る人びとの記憶を、素手で収集しつづける一連の行為の集積が、大津波から6年を経て、日本の各地へと巡回していきます。第9回目は広島での開催です。広島市現代美術館での展覧会「交わるいと」に合わせ、糸や布の魅力をひろく知り、「あいだ」についてふかく考えるためのプロジェクトとして、地下1Fスタジオで展示をします。

会期:12月12日(火)~2月4日(日)

開館時間:10:00〜17:00 ※入場は閉館の30分前まで

休館日:月曜日(ただし1月8日、2月12日は開館)、1月9日(火)、2月13日(火)、年末年始(12月27日~1月1日)

会場:広島市現代美術館 地下1階ミュージアムスタジオ

〒732-0815  広島県広島市南区比治山公園1-1

観覧無料


【会期中イベント】

てつがくカフェ 『二重のまち』から考える

瀬尾夏美のテキスト作品『二重のまち』をもとに参加者同士で対話する、
てつがくカフェを開きます。

日時:1月14日(日)13:00~16:30

ファシリテーター:西村高宏さん(福井大学 医学部 准教授)

ファシリテーショングラフィック:近田真美子さん(福井医療大学 看護学科 准教授)

会場: 地下1階ミュージアムスタジオ

参加費無料、予約不要


【スピンオフ企画】

ナイトトーク「仙台から/広島から」

登壇者:平野 薫さん(アーティスト、「交わるいと」参加作家)、柿木伸之さん(広島市立大学国際学部 准教授)、小森+瀬尾

日時:1月16日(火)19:00~21:00

会場:Social Book Cafe ハチドリ舎

広島市中区土橋2-43-201

参加費:1,000円(1drink付)

参加費無料、予約不要


【同時開催】

展覧会|交わるいと 「あいだ」をひらく術として

2017年12月22日(金)~2018年3月4日(日)
https://hiroshima-moca.jp/majiwaruito/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瀬尾夏美出品「本を、つくってみた」

本を、つくってみた−アーティストブックの制作と展示−

ARTISTS’ BOOK EXHIBITION SENDAI⇄TOKYO

展覧会HP:http://artistsbookexhibition.com/

会場:NADiff/a/p/a/r/t, void+, switch point, HIGURE17-15 cas, Gallery TURNAROUND, LOOP HOLE

会期(6会場全体):2017.11.21-2018.1.21

 

*瀬尾夏美 出品会場:HIGURE 17-15 cas

http://hgrnews.exblog.jp/

会期:2017年11月18日(土)− 12月10日(日)

時間:13:00−19:00 ※月曜、火曜休廊

参加作家名:板津 悟、岩熊力也、O JUN、木村俊幸、瀬尾夏美、夏目ふみ、丸山常生、三井田盛一郎

新・今日の作家展2017「キオクのかたち/キロクのかたち」

WEB:http://ycag.yafjp.org/our_exhibition/new-artists-today-2017/

出品作家:久保ガエタン、小森はるか+瀬尾夏美、是恒さくら、笹岡啓子

主催:横浜市民ギャラリー(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団/西田装美株式会社 共同事業体)

助成:芸術文化振興基金

協力:児玉画廊、認定NPO法人黄金町エリアマネジメントセンター、石巻工房

協賛:アサヒビール株式会社

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「新・今日の作家展」は横浜市民ギャラリーが開館した1964年から開催してきた年次の現代美術展「今日の作家展」(〜2006年)の名を冠し、昨年より再始動した現代美術の動向を紹介する展覧会です。

本年は「キオクのかたち/キロクのかたち」をテーマに、土地や歴史の調査、人々へのインタビューなど、自己の外部にあるもの・過去の事物との接触を制作過程に取り入れて作品を発表する作家を紹介します。失われてしまったものや時を経て変化したものの記録、人々の中に息づく記憶が、作家というフィルターを通して作品へとかたちを結びます。また、その作品が新たな記録の役割をも担っていきます。

自身のルーツや常識外の現象などへの関心を掘り下げ、多角的に調査しインスタレーションをおこなう久保ガエタン(1988年生まれ)。2012年より陸前高田、2015年から仙台を拠点とし、現地を中心に人々にインタビューを行い制作する映像作家の小森はるか(1989年生まれ)と画家の瀬尾夏美(1988年生まれ)。各地の捕鯨文化や狩猟・漁労文化についてオーラルヒストリーを収集し手工芸やリトルプレスのかたちで発表する是恒さくら(1986年生まれ)。出身地の広島について考察した写真の発表、東日本大震災の被災地を含む日本各地での撮影を通じ、災害から復興を遂げる場所に向き合ってきた写真家の笹岡啓子(1978年生まれ)。

記憶・記録へのまなざしは様々です。彼らの作品に触れることは、“いま”や“わたしたち”を見つめ直す契機となることでしょう。
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<会期中イベント>
*是恒さくらパフォーマンス“『ありふれたくじら』を読む”
9月23日(土・祝)、24日(日)13:00~13:30
会場|展示室B1

*クロストーク「継承のかたち」
小森はるか+瀬尾夏美×山本唯人(青山学院女子短期大学助教、社会学・空襲研究)
9月23日(土・祝)14:30~16:00
会場|4階アトリエ

*対談「1,2,3,太陽!」
久保ガエタン×山川冬樹(現代美術家、ホーメイ歌手)
9月24日(日)14:30~16:00
会場|4階アトリエ

*クロストーク「爆心地の写真」
笹岡啓子×倉石信乃(明治大学教授、写真史)× 小原真史(映像作家、キュレーター)
10月1日(日)14:30~16:00
会場|4階アトリエ

*学芸員によるギャラリートーク
9月30日(土)14:00~14:30
会場|展示室1,B1

 

瀬尾夏美 ヨコハマトリエンナーレ出品

ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」

会期:2017年8月4日(金)‐ 11月5 日(日) 開場日数:88日間

休日:第2・4木曜日(8/10、8/24、9/14、9/28、10/12、10/26)

時間:10:00 – 18:00 (最終入場17:30)
[10/27(金)、10/28(土)、10/29(日)、11/2(木)、11/3(金・祝)、11/4(土)は20:30まで開場(最終入場20:00)]

WEB:http://www.yokohamatriennale.jp/2017/index.html

 

【瀬尾夏美 展示場所】

横浜美術館、横浜赤レンガ倉庫1号館 会場

「波のした、土のうえ」上映予定 2017.7-8

「波のした、土のうえ」上映

 

 

 

 

 

・あきる野映画祭

http://www43.tok2.com/home/akirunofilmfestival/

日時:2017年7月28日(金) 17:30〜

会場:五日市会館

※終了後、小森舞台挨拶

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・ここdeシネマ 第7回

https://www.facebook.com/events/829409417215193/

日時:2017年8月11日(金・祝)13:30〜

会場:相模女子大学グリーンホール多目的ホール

巡回展 波のした、土のうえ in 新潟

小森はるか+瀬尾夏美

巡回展 波のした、土のうえ in 新潟

Komori Haruka + Seo Natsumi

Traveling Exhibition
’’under the wave, on the ground’’ in NIIGATA

会期:2017年4月29日(土)~5月21日(日)

休館日:月曜日、5/9振替休

時間:9:00 – 21:00

展示会場:砂丘館ギャラリー(蔵)

住所:〒951-8104 新潟市中央区西大畑町5218-1

入場料無料(一部イベントは有料)

砂丘館web:http://www.sakyukan.jp/

 

お問い合わせ

スクリーンショット 2017-04-12 22.17.14

 

 

 

 

砂丘館(指定管理者:新潟絵屋・新潟ビルサービス)

TEL/FAX:025-222-2676 Mail:sakyukan@bz03.plala.or.jp

休館日:月曜日

 

アクセス

砂丘館はどっぺり坂の上にあります。
■ 会sakyukanmap_2016場には駐車場がありません。また、周辺の道路は駐車禁止です。公共交通機関をご利用ください。

■ 新潟駅からのバス:浜浦町線C2系統または 観光循環バス乗車、バス停「西大畑坂上」下車徒歩1分
■ 新潟市西堀地下駐車場をご利用の方は、駐車券掲示にて1時間分の無料券を差し上げます。

 

 

 

 

 

 

巡回展「波のした、土のうえ」概要  

大津波から6年が経ちました。津波に洗われた東北の沿岸部にあったように、どこに暮らす人にも、きっと同じように6年という時間があったと思います。

私たちは、東京の学生だった2011年4月に初めて東北の沿岸部を訪れ、土地の人たちに助けられていく体験を通して、「ここで暮らしている人たちの声をどこかに届けたい」と考えるようになりました。そこで、時間や距離を越えて声を届けるひとつの方法として、「記録」に向き合いはじめます。 2012年春には岩手県沿岸南部に位置する陸前高田市に拠点を移し、その土地で暮らすことを選びました。私たちはただただ、形を変えていく風景を目の当たりにしながら、陸前高田の人たちに話を聞かせてもらいながら、そこにある日々のかたわらに身を置き続けました。私たちの作品は、その土地と、その土地に生きる人たちの声を拾おうとする一連の行為の集積と言えるかもしれません。私たちは、それらが土地の「記録」の一部となることを願い、また、声を届ける「表現」のひとつの形となるように、と考えています。

本巡回展は2014年冬に発表した「波のした、土のうえ」という作品群の展示を軸とし、それ以後から現在までの復興工事のさなかの風景を歩くなかで、時にはこれからを想像しながら、それぞれの巡回先であたらしい構成をつくり発表を重ねていくものです。そして同時に、訪れる土地で出会えるであろう人たちとの対話を願っています。

大津波に洗われた陸前高田に経過した時間と同じように、他の土地に流れた時間もまた、あの時誰もが予想したどれとも違うものであったでしょう。声を届けながら、声を受け取っていく。巡回の過程を通して、私たちの展覧会は有機的な運動をともない、更新されていきます。
大津波から7年目のある日に、あなたと出会えることを、たのしみにしています。

2017年4月 小森はるか+瀬尾夏美

 

会期中イベント

参加費各500円 申込不要、直接会場へ

会場:砂丘館ギャラリー(蔵)または和室

◾︎小森+瀬尾によるギャラリーツアー

2017年4月29日(土)14:00-15:00

 

◾︎トークイベント

2017年4月30日(日)14:00-16:00 

ゲスト:北野 央さん(仙台市市民文化事業団 主事)、

山崎麻里子さん(公益社団法人中越防災安全推進機構マネージャー)

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北野 央 (きたの・ひさし)

1980年北海道札幌市生まれ。仙台市市民文化事業団 主事。2011〜2017年まで、せんだいメディアテークが実施する東日本大震災の市民参加型アーカイブ事業「3がつ11にちをわすれないためにセンター」など、地域文化の記録活動のサポートと利活用の場づくりを主に担当する。

 

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山崎麻里子 (やまざき・まりこ)

1978年新潟県長岡市出身。2004年社団法人北陸建設弘済会,2008年NPO法人中越防災フロンティアを経て,2010年,(公社)中越防災安全推進機構に入社。2011年10月にオープンした「中越メモリアル回廊」の拠点施設「長岡震災アーカイブセンターきおくみらい」を担当。震災アーカイブ・伝承活動を行う。

 

 

◾︎アーティストトーク

2017年5月6日(土)14:00-15:30

登壇者:小森はるか+瀬尾夏美 聞き手:大倉 宏(砂丘館館長)

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photo 榎本千賀子

大倉 宏 (おおくら・ひろし)

美術評論家。砂丘館館長、新潟絵屋代表。1957年新潟県生まれ。85~97年新潟市美術館に学芸員として勤務後、フリーとなり、新潟を拠点に美術評論を行う。著書に『東京ノイズ』(アートヴィレッジ)、共著に『越佐の埋み火』(新潟日報事業社)、編集・構成に『洲之内徹の風景』(春秋社)。新潟大学、長岡造形大学講師。

 

 

◾︎トークイベント

2017年5月20日(土)15:00-17:00 

ゲスト:小林 茂さん(映画監督)、

旗野秀人さん(新潟水俣病安田患者の会事務局長)

小林茂2

photo 橋本紘二

小林 茂 (こばやし・しげる)

1954年新潟県南蒲原郡下田村生まれ。映画監督。足尾鉱毒、ハンセン病や水俣病患者救援活動に関わる。柳澤寿男監督の助監督のあと『阿賀に生きる』で日本映画撮影監督協会第1回JSC賞、監督作品『わたしの季節』で文化庁映画大賞などを受賞。最新作『風の波紋』が公開中。著書に『雪国の幻灯会へようこそ』(岩波書店)など多数。現在、長岡市在住。透析歴10年。和光大学教授。

 

 

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旗野秀人 (はたの・ひでと)

1950年阿賀野市(旧安田町)生まれ。71年より家業の大工を継ぎながら、新潟水俣病未認定患者の運動に取り組む。水俣、阿賀、渡良瀬、草倉のお地蔵さんを建立。水俣病問題を文化運動として展開し、今日に至る。新潟水俣病安田患者の会事務局長、冥土のみやげ企画。ドキュメンタリー映画「阿賀に生きる」製作発起人、(株)旗野住研取締役社長。

 

 

 

◾︎てつがくカフェ 朗読会『二重のまち』

2017年5月21日(日)14:00-16:30

ファシリテーター:八木まどかさん

瀬尾夏美の作品『二重のまち』の朗読会のあと、対話の場・シネマてつがくカフェを開きます。休憩時にはお飲物、お菓子をご用意しております。

*てつがくカフェとは?
わたしたちが通常当たり前だと思っている事柄からいったん身を引き離し、「そもそもそれって何なのか」といった問いを投げかけ、「対話」をとおして自分自身の考えを逞しくすることの難しさや楽しさを体験していただこうとするものです。

*『二重のまち』とは?
瀬尾夏美によるテキスト。副題に「2031年、どこかで誰かが見るかもしれない風景」とあり、かさ上げや高台造成などでつくられた“あたらしいまち”と、はるか地の底となった“かつてのまち”を行き来しながら暮らしを紡ぐ人びとの姿が描かれています。

八木まどか

八木まどか (やぎ・まどか)

1990年生まれ、群馬県前橋市出身。東北大学大学院修了。2012年からてつがくカフェ@せんだいのスタッフとして、進行役などを務める。現在は会社員をしながら、関西でてつがくカフェを開く。

 

 

 

主催:砂丘館

共催:小森はるか+瀬尾夏美

デザイン:伊藤裕

ロゴデザイン:浅田大輔

助成:公益財団法人朝日新聞文化財団

協力:一般社団法人NOOK、せんだいメディアテーク3がつ11にちをわすれないためにセンター、てつがくカフェ@せんだい

感謝:阿部裕美さん、鈴木正春さん、紺野勝代さん、陸前高田のちっちゃな花菜(はな)畑のみなさま、陸前高田災害FM、佐々木農機、食堂かもん、大坂写真館、陸前高田のみなさま、住田町のみなさま

これまでの巡回地
第1回 2015.4.25-5.5 岩手県陸前高田市(喫茶 風)
第2回 2015.8.23-9.13 岩手県盛岡市(Cyg art gallery)
第3回 2016.1.9-1.31 兵庫県神戸市(KIITO)
第4回 2016.1.26-2.7 宮城県仙台市(Gallery TURNAROUND)
第5回 2016.2.20-3.6 福島県福島市(ギャラリー・オフグリッド)
第6回 2016.7.8-7.31 東京都千代田区御茶ノ水(ギャラリー蔵)
第7回 2017.1.8-1.18 兵庫県尼崎市(水堂須佐男神社)

 

<関連情報>

ドキュメンタリー映画「息の跡」(小森はるか)

スクリーンショット 2017-04-13 0.02.12

シネ・ウィンドで公開

http://ikinoato.com/theater/
上映期間:5月20日~6月2日
5/20(土)10:00の回終了後、小森舞台挨拶
会場・問合せ先:新潟・市民映画館 シネ・ウインド 025-243-5530

https://www.cinewind.com/

 

Seize the Uncertain Day – ふたしかなその日

小森はるか+瀬尾夏美 出品展覧会
「Seize the Uncertain Day – ふたしかなその日」展

「あたらしい地面|地底のうたを聴く」(2015)を展示します。

https://seize-the-uncertain-day.tumblr.com/

会期:2017年3月18日(土)〜4月5日(水)
会場:東京藝術大学大学美術館陳列館(東京都台東区上野公園12-8 美術学部校内)
開館時間:10:00〜18:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(*但し 3月20日は開館、3月21日は閉館)
料金:無料
主催:東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻
特別協賛:一般財団法人 カルチャー・ヴィジョン・ジャパン
問い合わせ:gaap.exhibition@gmail.com
電話:03-5777-8600(ハローダイヤル)
特設ホームページ:https://seize-the-uncertain-day.tumblr.com/
監修:長谷川祐子(東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科 教授)
共同キュレーター:内海潤也 黒沢聖覇 周浩 鈴木葉二 峰岸優香 宮内芽依 宮川緑
(東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻修士課程在籍)

展覧会コンセプト
本展タイトルは、「Seize the day(いまを生きろ)」という慣用句に「uncertain(ふたしかな)」を付加したものです。世界情勢が不安定ないま、〈そこにあるふたしかな日をそれでも生きる〉というしなやかで力強い姿勢が模索されています。本展で注目するのは、圧倒的な現実に向き合いながらも感情や心理の深いレベルでの新しいコミュニケーションの可能性を開いている「極私的ドキュメンタリー」。戦後日本の潮流において独自のスタイルを確立した作家の作品と、現在の不安定な社会状況に直面しながら制作を続ける若手作家たちの写真や映像、ドローイングを一堂に展示することで、「ふたしかさ」の上に展開される世界を提示します。本展が構成する「ふたしかなその日」を体感することで、流れゆく時代のなかで確かに受け継がれつつも揺れ動く「ふたしかさ」の息遣いに気づくことができるでしょう。

出展作家
荒木経惟/金村修/川内倫子/川久保ジョイ/城戸みゆき/小森はるか+瀬尾夏美/
篠田太郎/島田清夏/中平卓馬/楢橋朝子/林隆喜/久門剛史/百頭たけし/森山大道/
米田知子/弓削真由子/鷲尾和彦

会場構成
本展は3つのセクションによって構成されます。1階は「Section 1:夜 閃光とゆらめき」、階段は「Section2:断層」、そして2階は「Section3:朝——昼 円環と覚醒」です。1階から2階へとめぐるなかで、「ふたしかさ」の上に成り立つ世界を体験し、1970 年代から現在まで に共通する〈そこにあるふたしかな日をそれでも生きる〉というアーティストたちによる姿勢をみつめなおします。「夜」のパートでは、定量的ではない、より感覚的な時間の存在を見出し、一方「朝——昼」のパートでは、覚醒した意識の中で現実の「ふたしかさ」といま一度向き合い、世界との距離を測りなおす試みです。

猿とモルターレ 茨木公演

砂連尾理 ダンス公演「猿とモルターレ」

公演日:2017年3月10日(金)19:00開場/19:30開演
3月11日(土)14:00開場/14:30開演
会場:クリエイトセンター1F・センターホール
料金:全席自由
一般 前売3,000円(当日3,500円)/24歳以下2,000円/高校生以下1,000円
※就学前のお子様はご遠慮ください。


振付・演出 |砂連尾理
ドラマティーチャー|いしいみちこ
出演|垣尾優、伴戸千雅子、磯島未来、砂連尾理、藤原康弘(照明)、西川文章(音)
追手門学院高校 演劇部、ほか市民ワークショップ参加者
テキスト|瀬尾夏美「二重のまち」
舞台監督|大田和司
舞台美術|一般社団法人NOOK
哲学カフェ|西川勝、桑原英之
アーカイブ・プロジェクト|酒井耕、小森はるか+瀬尾夏美


座談会
「命懸けの跳躍(サルト・モルターレ)からどんな言葉、身体に出会うのか」
日程:3月11日(土)16:30〜18:30
*上演時間により、開始時間が遅れる可能性があります。
会場:クリエイトセンター1F・センターホール
入場無料
ゲスト:いしいみちこ(ドラマティーチャー/追手門学院高校表現コミュニケーションコース教員)、
清水チナツ(せんだいメディアテーク学芸員)、西川勝(臨床哲学者、看護師)
司会:吉野さつき(愛知大学准教授)


小森はるか+瀬尾夏美 展示
「二重のまち/声の跳躍」同時開催
日程:3月10日(金)11:00-21:00、11日(土)11:00-19:00
会場:クリエイトセンター1F・和室
入場無料
本公演にあたって砂連尾理と制作した映像と、絵や文章による展示を行ないます。

巡回展 波のした、土のうえ in 尼崎

小森はるか+瀬尾夏美

巡回展 波のした、土のうえ in 尼崎

Komori Haruka + Seo Natsumi

Traveling Exhibition
’’under the wave, on the ground’’ in AMAGASAKI

 

会期:2017年1月11日(水)- 1月18日(水)最終日は15:00まで

時間:10:00 – 19:00

※初日1月11日は12:00 OPEN/最終日1月18日は15:00 CLOSE

展示会場:水堂須佐男神社 社務所

住所:〒661-0026

兵庫県尼崎市水堂町1丁目25−7

入場料無料(一部イベントは有料)

 

お問い合わせ
お問い合わせ:komori.seo@gmail.com

電話番号:080-6972-8989

 

アクセス

JR立花駅から西へ徒歩10分

阪急武庫之荘駅から南へ徒歩15分

駐車場:境内に駐車可能(但し例祭時は駐車不可能)

※神社前の道路は東からの一方通行となっておりますのでご注意ください。

境内入口は南東側スロープよりお入りください。(道幅が狭いのでご注意ください)

https://www.google.co.jp/maps/place/%E6%B0%B4%E5%A0%82%E9%A0%88%E4%BD%90%E7%94%B7%E7%A5%9E%E7%A4%BE/@34.74014,135.392353,15z/data=!4m5!3m4!1s0x0:0xabb631757a1fb80e!8m2!3d34.74014!4d135.392353


会期中イベント

申込不要・参加費各500円

トークイベント①

2017年1月14日(土)19:00-21:00 

登壇者:吉原大志さん、河野未央さん、上村武男さん、小森+瀬尾

 

%e5%90%89%e5%8e%9f%e5%86%99%e7%9c%9f吉原大志 Yoshihara Daishi

1984年生まれ。神戸市で生まれ育つ。大規模災害によって被災した歴史資料の保全と活用に取り組むボランティア団体「歴史資料ネットワーク」の活動に2009年から関わり、2016年より事務局長。被災資料を「どこでも・誰でも・簡単に」救うことができるよう、各地でワークショップを実施している。

 

%e6%b2%b3%e9%87%8e%e5%86%99%e7%9c%9f河野未央 Kono Mio

1976年生まれ。愛媛県生まれ、神戸市で育つ。神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター研究員、近大姫路大学教育学部助教等を経て現在尼崎市立地域研究史料館職員として勤務。地域の歴史を紡ぐ歴史資料の保全と活用に取り組んでいる。

 

 

%e4%b8%8a%e6%9d%91上村武男 Uemura Takeo

1943年生まれ。尼崎で生まれ育つ。作家、水堂須佐男神社名誉宮司。平成17年度尼崎市文化功労賞(文学)受賞。著書に詩歌、伝記、評論、写真集など。近著に『遠い道程 わが神職累代の記』がある。

 

 

 

トークイベント②

2017年1月15日(日)14:00-16:00 

登壇者:村上しほりさん、上村武男さん、小森+瀬尾

 

shihorimurakami村上しほり Murakami Shihori

1987年京都生まれ神戸育ち。人と防災未来センター 震災資料専門員、神戸大学大学院人間発達環境学研究科 研究員。都市史・社会史研究。神戸市出身、神戸大学大学院修了。博士(学術)。占領期神戸の戦災復興過程の社会・空間構造について研究。共著に『盛り場はヤミ市から生まれた』(青弓社、2013年)。現在は、占領期の語り継がれなかった地域の形成経緯と変容の契機について調査研究を進めている。

 

関連イベント

2017年1月17日(火)上映会「波のした、土のうえ」in長田

会場:角野邸(神戸市長田区駒ヶ林町 2 丁目 4 – 1)

アクセス:地下鉄海岸線 駒ヶ林駅から徒歩6分/JR新長田駅から徒歩15分

スケジュール:

12:00〜18:00 会場にてループ上映「波のした、土のうえ」

18:00〜 作品鑑賞をした方や地域住民を対象とした小森+瀬尾との交流会

 


主催:上村武男、小森はるか+瀬尾夏美、

特別協力:水堂須佐男神社

助成:公益財団法人朝日新聞文化財団、アーツエイド東北・芸術文化支援事業

協力:一般社団法人NOOK、せんだいメディアテーク3がつ11にちをわすれないためにセンター、てつがくカフェ@せんだい


これまでの巡回地
第1回 2015.4.25-5.5 岩手県陸前高田市(喫茶 風)


第2回 2015.8.23-9.13 岩手県盛岡市(Cyg art gallery)


第3回 2016.1.9-1.31 兵庫県神戸市(KIITO)


第4回 2016.1.26-2.7 宮城県仙台市(Gallery TURNAROUND)


第5回 2016.2.20-3.6 福島県福島市(ギャラリー・オフグリッド)

第6回 2016.7.8-7.31 東京都千代田区御茶ノ水(ギャラリー蔵)

遠い火|山の終戦 東京展

小森はるか+瀬尾夏美 個展

「遠い火|山の終戦」

会期:2016年11月12日(土)- 12月11日(日)
Open:土・日・祝 13:00-20:00/木 15:00-21:00
*初日のみ 19:00-21:00
*1 2 月 9 日 (金) 15:00-21:00
*最終日 13:00-17:00
Close:月・火・水(11/23祝は除く)・金

入場料無料(イベントは有料)
展示会場:路地と人 東京都千代田区三崎町2-15-9 木暮ビル2

アクセス
JR水道橋駅西口より徒歩3分

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お問い合わせ
路地と人(片桐)rojitohito@gmail.com

 

会期中イベント
小森はるか+瀬尾夏美|オープニング・トーク
11月12日(土)19:00- (参加費 500円)

トークイベント
12月9日(金)19:00- (参加費 500円)
登壇:山本唯人氏、小森+瀬尾

ゲストプロフィール
山本唯人氏 1972年東京生まれ。専攻社会学(都市研究、空襲・災害研究)。青山学院女子短期大学助教、東京大空襲・戦災資料センター主任研究員。

 


「遠い火|山の終戦」によせて

岩手県陸前高田市と宮城県伊具郡丸森町を中心に訪ね、終戦の前後についてのお話を聞いて歩いた。なぜ終戦について話を聞いたのかと言えば、あるおじいさんに出会ったとき、彼が「話したい」と言ってくれたからである。彼は、宮城県の山間地、伊具郡丸森町の人であった。

彼に、なぜ私たちにそのことを話したかったのかと問うと、

「俺が今にいねぐなるとす、戦死しった兄貴のごどを知っでる人が誰もいねぐねってすまうがらねゎ。それが悔すぃ。」

と言う。死者について語る人に、津波のあとの陸前高田で、幾人も出会った。語りとは、今は存在しない人間を別の誰かの中に生きさせるような行為、あるいはそのような願い、かもしれない。

そ のようなきっかけがあって、おじいさんの話を聞いた。おじいさんの話を聞いていると、当時少年だった彼の姿が目に浮かぶようだった。幾度となく思い返 し、語っているからだろうか。彼はまるで、ひとつひとつを追体験しながら、目の前に浮かんでいることを、ことばで描写していくように話した。70年経って も鮮やかな記憶の地点が、そこにあった。そのような地点は、大きな出来事の周りに点在するのかもしれない、という予感がした。その後、終戦の前後の記憶の ある人(そのくらいの年齢の人、とも言える)に出会えば、ちょっとしたお茶飲み話をゆっくり聞くようにして、そのなかで、その頃の話を聞くようになった。

私たちが今回主に話を聞いた2つの土地は山間地(陸前高田にも山際の集落がある)であり、お話を聞かせていただいた方々の年齢層も自ずと近しくなってくる。

すると、共通点と言えそうな事柄が、ふたつ浮き出て来た。

ひ とつは、お別れの風景。兵隊さんを見送った光景、その場所。その多くは、駅やバスの停留所であった。山間地のちいさな集落では、直接的な戦火は見えな い。けれど、線路の先、道路の先に、出征していく兵隊さんの姿が消えていったとき、戦地は確かに地続きであるということ、彼らがもう会うことも出来ない遠 い存在となる可能性を強く思うのだ、と。またそれらの場所は同時に、戦死者の遺骨を迎え入れる場でもあった。

お話を聞いたあと、時間があれば、お別れと迎え入れのその場所に連れて行ってもらった。風景は70年の時を経て、確かに変わる。けれど、必ずどこかにその姿の片鱗を抱えている。思い出して話すという経験によって、彼らの目は、それを風景から探すようになる。

「ああ、ここだここだ、確かに残っていだったねゎ。」

彼らは、それを見つけては、目を細めていた。

も うひとつは、彼らは幼少期に体験したそのことを、70年の間にさまざまな立場に立って、繰り返し体験し直しているということ。自分が母親になったとき、 教師になったとき、孫を持ったとき。年を重ねるごとに、あのときあの人はどう思っていたのだろう、ということを考える。例えば、軍国少女だった自分が、出 征する兄の姿を見ながら泣いている母親を叱責した、というエピソード。その後ガラリと価値観が変わった社会で思春期を過ごし、自分が母親になったとき、改 めて、子を戦地にやる母親の気持ちを思う。当時の自分を全否定する訳でも、母親への怒りがすべて消える訳でもない。でももう一度思い返して、立つ場所を微 妙にずらして、辺りをじっと見直す。(戦後、とてつもない価値観の変化をどのように受け止めましたか?と問うたとき、彼女はこうも答えている——「人間は 思うよりもたくますぃもんだ、というごどさ。昨日までのことが全て嘘だどなって世界が変わっても、それに合わせるもんなのさ。何よりかにより、生きていぐ こと、だから。思想どか価値よりも、生ぎるごどがあるからねゎ。」——そのうえで、と言うことなのだと思う)そして、語る。幾度となく更新され、変化をし 続けているであろう語り。いま私たちが聞かせてもらっている語りは、いったいどういうものだろう、とも思う。誰の、実際の、ということが本当の問題なので はないだろう、という直感がある。そして、彼らが更新して来た語りが孕むズレのようなものにこそ、他者が過去を想起し得る余白がある、とも思う。

私 たちが出会えるのは、現在にある風景と語りでしかない。そこから、かつてのことを思い浮かべる方法として、いくつかの語りと目の前にあるいくつもの風景 から、点在するようにある視座を得て、辛うじて像を結んでいく、ということがあるような気がしてならない。史実を記録し直したい訳ではない。誰かの主張を 助長したい訳でもない。かつてそこにあった風景を、いま、見たいと思う。その像が結ばれるような場を、つくりたいと思う。その像はおそらく私や、鑑賞者の 身体の中で結ばれるべきものである。ズレをゆったりと孕みながら。

鮮やかな記憶の折り重なりの先にある風景は、いったいどのようなものだったろう。語りによって手渡された何やら大切なそれを、出来るだけ精確に誰かに渡せる方法を、その地点を、と思う。

2016/05/21

小森はるか+瀬尾夏美